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社長定例会見

吉田慎一社長 社長会見(10月28日)要旨

2014年10月29日
※最新の視聴率状況を
吉田社長:視聴率全体について簡単に感想、総括を申し上げる。前クール、あるいは上期が厳しい中で必死に頑張って、平均視聴率で2位を堅持する格好で来たが、秋からは得意分野の人気大型ドラマもあるということで、新たな攻勢をかけようと準備してきた。ご存知のように特に実力派のドラマを揃えスタートした。「ドクターX 〜外科医・大門未知子〜」の初回は21.3%で、木曜ドラマとしては初めて初回から3回連続して20%を超える順調なスタートを切ることができた。今年で13シーズンになる「相棒 season13」は初回19.8%で、初回としては歴代2位のこれも好スタートを切った。さらに「科捜研の女」も初回14.4%というレギュラー放送スタートでは歴代1位と、これも快調で文字通り期待通りのスタートとなった。個人的にも社としても非常にホッとしているところだ。この他にも課題が残っていた週末に新しい番組で挑戦などを始めている。中でも「世界が驚いたニッポン!スゴ〜イデスネ!!視察団」はスペシャルでのスタートで13.9%という好スタートを切り、その他深夜の新しいバラエティも色々工夫をして新しいチャレンジをした結果、期待を持てるスタートという感じだ。是非この流れを続けていって欲しい。
平城常務:今年の頭から昨日までの年間平均視聴率は、全日7.2%の2位、ゴールデン10.7%の民放2位、プライム11.3%の2位、プライム2は7.4%の1位となっている。残りが8週と6日となっている。3年連続の全日、ゴールデン、プライムの2位以上を目指したい。全日が2位で終了すると3年連続開局以来6回目。ゴールデンが民放2位で終了すると3年連続開局以来3回目の民放2位以上。プライムが2位以上で終了すると3年連続開局以来6回目の2位以上となる。プライム2はこのまま1位で終了すると2005年以来10年連続トップということになる。続いて今年の4月からの年度の平均視聴率の最新状況。全日7.0%で2位、ゴールデン10.3%で民放2位、プライムが10.9%の2位、プライム2が7.2%の1位となっている。こちらはまだ半分、折り返しが過ぎたあたりとなっている。10月クールに入ってレギュラーも回復傾向にあって、プライム帯のレギュラーでは10月クールに入って平均のシングル枠は全局で最も少ない状況なので、今後の巻き返しに期待したいと思っている。10月クールは、現在全日が7.3%、ゴールデンが11.6%、プライムが11.9%と3部門とも2位で、プライム2は7.2%の1位となっている。こちらはまだ全体の3分の1しか終わっていないので、順位はこれからという所だと思う。個別の番組の状況をご説明申し上げる。10月の改編は実績のある大人気ドラマをラインナップした他、週末にバラエティの新番組を投入して週末の視聴率強化を図った。ドラマに関してはいいスタートを切っていると思う。昨年一昨年と爆発的人気を博した木曜ドラマ「ドクターX 〜外科医・大門未知子〜」は3回までの平均視聴率が21.0%、10月クールの民放連続ドラマ1位となる高視聴率をキープしている。それから水曜21時の「相棒 season13」は初回としてはシリーズ歴代2位となる19.8%。木曜ミステリー「科捜研の女」もレギュラー枠の初回として歴代最高の14.4%と最高のスタートを切ったと言えると思う。個別では「ドクターX」の3回平均が21.0%、「相棒」が2回平均で19.4%、それぞれ10月クールの1位、2位で、木曜ミステリーの「科捜研の女」は現在2回平均13.6%で10月クールドラマの第5位という状況になっている。週末の「スゴ〜イデスネ!!視察団」初回の13.9%はバラエティの初回としては、2010年4月クールの「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」以来の4年半ぶりの高さでスタートすることができた。これが10月のプライム帯の新番組の状況となっている。
※今後の大型番組、スポーツ番組について
平城常務:今後のスペシャルドラマとしては、この冬に「ドラマスペシャル 松本清張〜霧の旗」主演堀北真希さん、「ドラマスペシャル 松本清張〜坂道の家」主演尾野真千子さんの2本が用意されている。それからドラマ「時は立ちどまらない」。この作品が東京ドラマアウォード2014のグランプリを先日受賞した。またフランスのカンヌで開催された世界最大級のコンテンツ見本市「MIPCOM 2014」でも「MIPCOM BUYERS’AWARDS for Japanese Drama」を受賞した。一番買いたいドラマということで現地の方々の投票で選ばれた賞となる。このドラマを11月15日に再放送する。スポーツは「フィギュアスケートグランプリシリーズ2014」が開幕した。町田樹選手が好調なスタートを切っているが、11月7日と8日は中国大会で羽生結弦選手が出場する。これはプライム対応の予定。この他「2014 SUZUKI 日米野球 第4戦」、1月には「サッカーAFCアジアカップ2015」が控えている。
※営業状況について
吉田社長:9月のセールス実績は、タイム前年比97.0%、スポット103.9%、合計で100.6%となっている。9月の営業売上はタイムで少し落ちたがスポットでカバーして100を超えた。タイムは昨年9月は「IBAF(アイバッフ)18U野球ワールドカップ決勝」などがあったが今年はこういうものがなかったので、前年水準には届かなかったという結果だった。一方スポットは引き続きスマホやアプリ企業の出稿などで市況は活発だった。視聴率が苦戦する中ではあったが、効率的なセールスで頑張って昨年を上回った。スポットシェアに関しても、9月単月としては過去最高のシェアを獲得することができた。10月のセールス状況について申し上げる。タイムが前年比95%+α、スポットが106%+α、トータルで101%+αで推移している。タイムは、10月からスタートしている「フィギュアスケートグランプリシリーズ」のセールスで大口提供社が順調に決定してきている。羽生選手に非常に注目が集まる大会になると思われることから、売上にも大いに期待をしている。また本日夕方から放送される「SMBC日本シリーズ第3戦 ソフトバンク×阪神」も良いセールスができ、売上が上がってきている。一方スポットも引き続き市況が良いこともあり大きく前年を越えてくる予定だ。11月のセールス状況は、タイムが前年比86%+α、スポットが82%+α、トータルでは84%+αで推移している。11月はタイムでいうとスポーツイベントが盛りだくさんで、これらが売上の中心となってくると思っている。「フィギュアスケートグランプリシリーズ」はカナダ、中国、ロシア、フランス大会を11月に放送する予定だし、ロードレースは「全日本大学駅伝」「横浜国際女子マラソン」が予定されている。また現在日本シリーズの熱戦が続いている野球では「2014SUZUKI日米野球 第4戦」を放送する。どれも高視聴率が期待できるのでセールスもしっかりやっているところだ。他方スポットはなかなか消費が思わしくないような動きが出て来ていて、アドバタイザーの動きも遅くなっているという報告を受けている。11月に入るとボーナス商戦の出稿も出てくると思うので、アドバタイザーや広告会社と丁寧に会話を重ねて売上を重ねていくという方針だ。
※放送外収入について
角南常務:まず、12月開催の「徹子の部屋コンサート」の即日完売について。毎年好評を頂いている「徹子の部屋コンサート」を今年も12月に東京、大阪の2会場で開催する。今月18日にチケットを一般発売し、2会場とも即日完売した。このコンサートももう9回目となる。今年のゲストは、東京会場が当社番組でもおなじみの加山雄三さんのほか、ジュディ・オングさん、南こうせつさん、都はるみさん、由紀さおりさん、渡辺徹さん。大阪会場は、加山雄三さん、ジュディ・オングさん、南こうせつさん、渡辺徹さんは東京会場と同じだが、都はるみさん、由紀さおりさんが抜けて川中美幸さんをお招きする。豪華メンバーが勢ぞろいして、徹子さんとの楽しいおしゃべりと素敵な歌でお楽しみ頂く。なお、進行は、お客様にはお馴染みになっている当社の渡辺宜嗣アナ、坪井直樹アナが務める。続いて、「大 関ヶ原展」、来年の3月に開幕決定。徳川家康の没後400年目にあたる来年3月から、弊社企画制作による大型展覧会「大 関ヶ原展」を東京都江戸東京博物館を皮切りに全国3か所で開催する。ご存じの通り、関ヶ原の戦いは天下分け目の戦いとして知られ、戦乱の世からその後200数十年にも及ぶ徳川幕府の天下泰平の時代を導いた意味で日本の歴史の大きな転換点となった。その全貌を明らかにするような展覧会が出来ないかと弊社のスタッフが構想し、4年以上かけて準備して、史上最大級の規模で貴重な絵巻や武将間の手紙、合戦で実際に用いられた武具、甲冑などを揃えることが出来た。それらを鑑賞して頂きながら、様々な角度から合戦の実像に迫ることが出来る過去にない展覧会になると自負している。
平城常務:映画事業について説明させて頂く。現在も公開中の「STAND BY ME ドラえもん」。昨日までの累計で、607万226名、興行収入が80億6608万1300円となっている。累計興行収入が80億円を突破、累計動員数も600万人突破ということで、今年に入って公開された日本映画では堂々の1位という作品となっている。前回も言ったが、これは当社が出資した映画の過去の最高興行収入記録を更新中となっている。
※報道ステーション川内原発に関する報道がBPOで審議入りした。その後の対応は?
吉田社長:報道ステーションの川内原発の報道、事実誤認、不適切な編集で誤解を与える表現があったことについては先月の記者会見でもお詫び申したが、あってはならないことであって、まことに視聴者の皆様、関係者の皆様にご迷惑をかけて、あらためてお詫びしたいという気持ちだ。社内処分を決定した。「報道ステーション」プロデューサー、「報道ステーション」ニュースデスク、それから報道局ニュースセンター社会部記者、この3人を減給3カ月という処分とする。また、繰り返し申し上げているように全体の管理が甘かったり、チェックが効かなかったということも含めて、管理サイドの報道局ニュースセンター長、報道局ニュースセンター社会担当部長、報道局ニュースセンター報道ステーション担当部長、それから報道局ニュースセンターエグゼクティブプロデューサー、この4人は管理監督責任を問い譴責とすることにした。この他、取締役報道局長という最高責任者がいるが、「役員報酬の5%、1カ月を自主返上する」ということになった。処分はいずれも、明日10月29日付となる。あと、BPOで10月10日に審議入りするということになったが、我々としてはBPOの審議に誠心誠意対応していくと同時に、BPOが事態を重視しこの問題を取り上げたということをを重く受け止めている次第だ。
※前回再発防止策を提示したが、その後実際の動きは?
吉田社長:今回の事態はメモが大幅に省略される作業であった上に、メモをどのように省略したかということを担当者間で連絡が不備だった。また、書き起こしたメモを読み誤ったという初歩的なミスが放送につながってしまった。そしてこれは大事なことだが、2重3重に張り巡らしているはずのチェック機能が忙しかったとはいえ、全く機能しないで、実際の放送につながってしまった。再発防止策としては大きく言って2つの柱。1つは記者会見の音声などを放送で使う場合に書き起こしをするが、全体像を分かった上で書き起こしをするわけで、全体像を分かった書き起こしをしたディレクターが必ず編集に立ち会う。これまでもやってきているが、非常に強い形で義務付けるということとした。それから、「サブニュースデスク」を新設した。ニュースデスクの脇に「サブニュースデスク」というニュースデスクと同じ権限を持ちながら、危機管理的な観点からディレクターの配置、つまりニュースの構成をどうやっていくかの作業や配置等をきちんとウォッチして見守る。勉強会、研修は昨日(27日)までに社員・社外スタッフ合わせて、報道局の約7割が参加したという報告を受けている。もちろん、BPOで審議が進んでいるので、そこからご意見を受ける立場になれば、さらに改善していくことはもちろんだ。

以上

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