
新宿駅。雑踏。様々な人々が行き交ってゆく。
並んでいるコインロッカー。ひとりの女子高校生がいる。
小さなショルダーを抱えた制服姿の未来
(小嶋陽菜)。
56番と記されたロッカーに視線が動く。
未来「……」
未来、その扉を開くと、けたたましく赤ん坊の泣く声が聞こえてきて──
未来「!?」
気付くとその中は空。いつしか泣き声も消えて、駅の雑踏が戻る。
未来「……」
哲也「何?朝からずっとここにいるけど」
目を上げるとロッカー管理会社の人間、
通称「ロッカー守り」の哲也(マギー)がいる。
哲也「あのさ、痛いんだよね。何だか腹が」
未来「?」

ひょんなことから未来は、管理会社の事務所で哲也の留守番をすることに。
そこに梅原(本村健太郎)がやってくる。
梅原「実はコインロッカーの鍵を失くしてしまいまして…開きませんかね?」
未来は合鍵でロッカーを開けてしまう。
慌てて鞄を取り出す梅原。
その拍子に、鞄の上に置かれていた手鏡が落ちて割れてしまう。
と未来、鞄の先に仕込まれた小型のレンズに気付いて──!!
未来「ひょっとして、見られちゃマズイもんが入ってるとか?
例えば……盗撮の道具」

梅原「(笑って)私がそんな事をする男に……」
未来「見えるかも」
梅原「失敬な」
未来「だって、キョドってるし……なんか微妙」
梅原「なってませんね。
君達の日本語は」
梅原、行こうとするが、再び未来が鞄をつかむ。
梅原「さっきも言ったが、少し急いでるんだ」
未来「て言うより、逃げるって感じ」
梅原「……」
未来「……」
睨み合う二人で──!!

有名大学の教授。が、裏では鞄の中におびただしい数のビデオテープ、デジカメ、バッテリー、小型カメラなどを新宿のコインロッカーに隠して「盗撮」を楽しんでいる。
本人は「唯一高尚な趣味」と思っている。