「120人ぐらい習っている子供たちがいたんですけど、そこで男の子は僕一人でした。」
競技人口の9割以上が女性というバトントワリングで、世界選手権11連覇を達成。
さらに、プロとしてエンターテインメントの世界でも活躍する彼
6歳からバトン教室に通い始め、小学6年生の時から5年連続で世界選手権金メダル。
17歳でシニア部門優勝と、まさにバトン界のプリンスとなった彼。ところがその翌年・・・
「入学した先(大学)にバトンをする環境というのが無かったので・・・。」
一般的にはほとんど認知されていないバトントワリングという競技。
突きつけられた厳しい現実を変えるため彼が考えたこと。それは・・・
「バトンの存在を少しでも知ってもらうために、
バトン部を作って大会に出るようにしました。」
勧誘活動から指導まで、全てがゼロからの挑戦。中には素人同然の部員もいました。
「とにかく練習の場所を探したりですとか、大会に出るための振り付けであったりとか、
団体演技の構成を考えたりですとか、そういう事も私が担当して・・・」
そして3年後、彼が立ち上げた大学のバトン部は、全日本選手権で見事グランプリを獲得。
さらに自らも世界を舞台に、前人未到の11連覇を達成。
その後、プロに転向し、新たな世界を切り開いたのです。
「バトンを回す事によって、見ている人に何かを感じて貰いたい。」