世界中を滑った男、冒険家・三浦雄一郎。
「雪下ろしが終わると、庭まで斜面ができるので、家の屋根からスキーを滑っていました。」
命知らずの冒険スキーヤーとして、数々の記録を残し、エベレストの最高齢登頂記録を
二度に渡って塗り替えた世界的な冒険家。
スキーと供に世界を周り、パラシュートを使っての富士山直滑降スキーや、史上初となる
世界7大陸最高峰からの滑降など、次々と歴史に残る冒険を成し遂げてきました。
しかし、そんな彼も50代後半になると・・・
「あっという間にメタボ。体脂肪率45%。いつ心筋梗塞を起こしてもしょうがない・・・。」
体調悪化に加え、気力も衰えてゆきました・・・そんな彼の心に再び火をつけたのは。
「息子が世界にチャレンジしている。“俺はいったい何だ!”と・・・よしじゃあ俺も
もう一回何かをしようと。」
そう決意した彼は、65歳から肉体改造のトレーニングを開始。
5年後のエベレスト挑戦を計画します。
「足首に片足5キロずつ重りをつける。背中に20キロ。週に最低4〜5回のトレーニング
をしました。」
そして70歳を迎えたその年。息子・豪太と供にエベレストに挑戦
日本人初となる親子での登頂と、世界最高齢での登頂記録を同時に樹立したのです。
「夢はやっぱり、やれば達成、実現するものだと・・・人間諦めなければ夢は叶うもんだと。」