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#047 2003年9月6日放送
国  名:アメリカ
アメリカであんパンを広めた日本人女性
〜悲しみを乗り越えてパン屋を開業〜


TV-Asahi
目さん一家プロフィール
目(さかん) 博子(54歳)
       峰雄(25歳)
       岳雄(23歳)
       渓子(21歳)
放 送 内 容
今回の地球家族は、アメリカはボストンでパン屋を開業した目(さかん)博子さんとその家族。
マサチューセッツ州ボストンは、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学などの有名大学をはじめ、60近くもの大学が集まる、学問の町。学生が多いので、住民の平均年齢は、なんと20代。若さに溢れた町なのです。





そんなボストンで、評判を呼んでいるお店が、「ジャポネーズ・ベーカリー&カフェ」。日本の菓子パンや食パンを売っている目博子さんのお店です。中でも人気なのがあんパン。上品な甘さが受けているようです。食パンはボストンの高級レストランでも使われているほどで、きめ細かくしっとりとしています。その人気は、地元の雑誌が主宰する「ベスト・オブ・ボストン」という賞を3度も受賞したことでも証明されています。





こんな人気店ですが、オーナーの目博子さんは、最初からパン屋さんを目指していたわけではありませんでした。元々博子さんがボストンで暮らすようになったのは、大学の助教授だったご主人が、ハーバード大学で教えることになったためなのです。3人の子供を授かり、ボストンで幸せに暮らしていました。しかし、結婚して8年目に、ご主人が亡くなり、博子さんの生活は一変してしまいました。博子さんは悲しみの中、残された子供たちのために何かしなくてはと、たった一つ自信のあったケーキ作りで生計を立てていこうと決心したのです。




3人の子供たちも今では成人し、博子さんを助けてパンを作っています。パン工房には休みはなく、毎日手作りで、41種類、約1000個のパンを焼いています。朝5時〜夕方4時まで11時間、パンを焼きつづけているのです。納得のいかないものは絶対にお店には出しません。お店に出す前には必ず母親の博子さんの厳しいチェックが入ります。




ボストンの名所に19世紀のロマネスク調建築・トリニティ教会があります。この教会の周辺は、有名ブランドやレストランなどが軒を連ねる目抜き通りがあります。博子さんは三軒目の店をこの場所に出したいと以前から思っていました。ボストンの中心地に店を持つことが、博子さんの夢だったのです。




新しい店のための新しいメニューを子供たちは考えました。自分たちで新作を作るのは初めてです。三人で考えた末、お母さんの大好きなフルーツをふんだんに使ったパンを作ることにしました。試行錯誤の末、なんとか焼きあがりました。お母さんへの最高のプレゼント。きっとこの商品も、大人気商品あんパンとともにお店に出されることでしょう。
これからも母子4人で、行列のできるパン屋さんを支えていくのです。



【ジャポネーズ・ベーカリー&カフェ】
電話 : 1(国番号)−617−566−7730


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