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#027 2003年4月12日放送
国  名:台湾
台湾で日本の着物を広める日本人
〜家族一丸となって挑む和服レンタル店〜


TV-Asahi
土井さん一家プロフィール
土井高司(44歳)
京子(44歳)
佑里子(13歳)
放 送 内 容
今回の地球家族は、台湾で日本の着物の魅力を地元の人たちに知ってもらおうと頑張っている土井さん一家です。
台湾では、現在数年前からの日本ブームが定着し、「哈日族(ハーリーズ)」という、日本が大好きな人々を街中の至るところで見かけることができます。
また、台湾では結婚式の前に結婚式用のアルバムを作るのが主流なのですが、最近ではウエディングドレスではなく、着物を着る花嫁が増えているそうです。しかし、着物の着方をきちんと理解している人は少なく、着物の着方も千差万別。
そこで、土井さん一家は日本の文化として着物の着方をきちんと理解してもらうべく、着物のレンタル店をオープンしたしたのです。




土井さん夫婦が結婚したのは16年前。同じ会社に勤めていました。そして14年前の1989年、日本企業の駐在員として土井さんは台湾にやってきました。しかし2000年にその会社を辞め、地元の健康食品会社に就職しました。そして昨年12月にその会社も辞め、今年の2月に自分のお店、着物レンタル店「京之花」を出したのです。





オープンして2ヶ月、一度もお店を休んでいません。しかし、これまでに着物をレンタルしたお客さんは一人もいないのです。なんとかしてお店を軌道にのせなければ・・・あせりだけが募ります。








土井さん夫婦には一人娘の佑里子ちゃんがいます。佑里子ちゃんは地元の日本人学校に通う13歳で、将来はダンサーになりたいという夢を持っています。
着物を着た京子さんは、その自慢の娘、佑里子ちゃんにも着物を着せ、街頭に立ちました。家族みんなで話し合い、街頭でお店の宣伝をすることにしたのです。
京子さんや佑里子ちゃんの着物姿に立ち止まる人もいますが、なかなかチラシを受け取ってもらえません。それでもなんとか声をかけ、興味がありそうな人たちには丁寧に説明しました。




街頭での宣伝活動から3日後、ついに記念すべきお客さんがやってきました。結婚式を控えたカップルです。結婚式のアルバム用の着物を探しているとのこと。
二人に似合う着物を心をこめてアレンジしました。
幸せそうに微笑むカップル。
その幸福に満ちた笑顔を目の当たりにした土井さん夫婦は、これからも日本の着物の魅力を台湾に広めていくことを心の中で誓っていました。




TV-Asahi