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#004 2002年10月26日放送
国  名:オーストラリア
オーストラリアで馬の牧場を営む家族の奮闘記

TV-Asahi
酒井さん一家プロフィール
酒井忠輝(28)
  央絵(29)
  杏奈(1歳)
放 送 内 容
今回の地球家族は、オーストラリアはクィーンズランド州ビダダバで牧場を経営する酒井さん一家です。
オーストラリアにきて7年の忠輝さんは、央絵さんとブリスベンの英語学校で知り合いました。しかしこの二人、性格は正反対だったのです。動物好きな忠輝さんに対し、央絵さんは動物が苦手。馬の牧場を営む忠輝さんですが、央絵さんには一切手伝いはしなくてもいいという条件で2年前結婚しました。そして昨年長女の杏奈ちゃんを授かり、現在は一家3人で広さ90Fの家に、住み込みのスタッフとともに生活をしています。
忠輝さんの仕事は、優秀な馬を育てること。ファームはなんと400エーカー、東京ドーム35個分という広さ。忠輝さんは毎朝、朝食前にこのファームにいる約70頭の馬たちに、住み込みのスタッフとともに餌を与えます。

日本食中心の朝食を終えると、今度は家の隣の厩舎に向かい、馬の世話をします。そして、馬の世話だけでなく、施設の設備も可能な限り自分で作っているので、溶接をしたりして環境の改善に余念がありません。そして、自分で作った練習場で若い馬を調教します。
ここにいる馬の多くは、馬術大会に出てタイトルを狙う馬。忠輝さんは自ら育てた馬に乗り、勝ち進んでランクを上げることで馬の価値を高めていくのです。

ある日、杏奈ちゃんの1歳の誕生日パーティを開くことになりました。一家は町に買出しに行き、肉やビールなどを買い求めます。ビールはなんとドライブスルー! オーストラリアでは酒屋に歩いて買いにくる人はおらず、ドライブスルーが基本なのだそうです。
集まってくれた40人もの仲間たちに、央絵さんが用意したおもてなしは、手巻き寿司。そして、みんなから杏奈ちゃんへのプレゼントは、なんと移動遊園地! トラックから次々と降りてくる羊の群れに、杏奈ちゃんはもちろん、他の子供たちも大喜び!

そんな日常の中、忠輝さんが手塩をかけて育てた馬の成果を見せる馬術大会が一週間後に迫ってきました。今回の馬、アレキサンダーは忠輝さんが世界に通用すると確信を持っている馬。しかし、大会で勝つためには精神力がまだ弱い部分があります。果たして大会までに調教は間に合うのか・・・。
忠輝さんも少しづつ焦りが出ます。そんな気持ちはすぐ相棒である馬にも伝わってしまいます。
馬術は人間と馬がお互いに高度な技を出し合って初めて完成します。忠輝さんは、普段は人任せの厩舎の掃除や餌あげなども自分で行うなどして、アレキサンダーと一緒に過ごす時間を増やしていきました。
「頼むぞ!お前とならきっとできるから!!」

そしてとうとう大会当日がやってきました。
各地からたくさんの強豪たちが集まってきています。果たして数々の難関の障害を無事にクリアすることができるのか・・・?
最終調整を隣のパドックで行う忠輝さん。アレキサンダーの、そして自分の集中力を高めていきます。
今回出場する馬は43頭。アレキサンダーは18番目の出走です。
いよいよ出走。出だしが肝心です。二つ目を軽く超え、次は4つ目と5つ目、連続なのでテンポが重要です。
そして、馬にとっては圧迫感のある城壁障害・・・これもきれいなジャンプでクリア。方向転換もうまく決まって、最後の4連続障害。最初の踏み込み位置を間違えるとテンポを崩し、バーを落としてしまいます。しかし、アレキサンダーは、無事ノーミスで競技を終えました。後は、他の馬の結果を待つのみ。
入賞すれば大会関係者が、馬につけるリボンと賞金を持ってくるはず・・・。
日も暮れ始め、あきらめて帰る支度をはじめる人々も出てきました。忠輝さんもあきらめモードで馬具の手入れを始めました・・・するとその時!大会役員がやってきたのです。見事、3位入賞です。忠輝さんの顔に笑顔が広がりました。アレキサンダーもなんだかうれしそうに見えます。
夢に近づいた忠輝さん。これからも暖かい家族に支えられて、夢に挑戦しつづけます。
TV-Asahi