第48話 2005/1/16
「滅びへの序章」
 通報を受けてとある場所へとやってくるパトカー。車から降りた2人の警官は周囲を調べるものの、なんら異状はない。やはりイタズラだったのか。
 しかし、天井には隙間なく張り付いたダークローチの群れが!恐怖の叫び声とともに襲われる警官たち。が、彼らを庇うかのようにブレイドが現れた。次々と襲い掛かるダークローチをめがけ、ラウザーで斬りつけていくブレイド。警官たちを逃がし、ようやく最後の数体を消滅させると変身を解除。疲れ果てた剣崎(椿隆之)はその場に座り込んでしまう。
 そこへ栞(江川有未)から新たなダークローチ出現を知らせる電話が。剣崎は睦月(北条隆博)にも現場へ急行するよう指示を出すとゆっくりと立ち上がる。

 一方のレンゲルも女子高生に襲い掛かるダークローチと激しい戦いの最中にいた。すべてを倒したとき、偶然そばには望美(宮澤亜理沙)の姿が。
「睦月……もう戦いは終わりっていってなかった?」。
 そんな望美の問い掛けにも、睦月はただダークローチの襲撃から逃れるようにと言うしかない。その睦月の言葉が終わるか終わらないかのうちに、新たなダークローチ出現の連絡が栞から飛び込んできてしまう。
「くそっ。いつまで続くんだ」。
 睦月は望美の制止を振り切り、現場へと向う。

 すべては1週間前、橘(天野浩成)ことギャレンがギラファアンデッドとともに崖から転落してからだった。ギャレンとともに52体すべてのアンデッドの封印に成功した剣崎たち。しかし、そのころジョーカーである始(森本亮治)もなぜか姿を消していた。
 ジョーカーが生き残れば世界が滅びる。そんな定説に脅えていた剣崎たちだったが、ジョーカー以外のアンデッドが封印された今、何も起こる気配はない。ホッと胸をなでおろしていたそのとき、アンデッドサーチャーが異常な数のアンデッド=ダークローチを感知した。
 以来、大量のダークローチが街に出現。人々を襲い始め、剣崎と睦月は倒しても倒しても増え続けるダークローチとの戦いにおわれていた。

 このままでは剣崎も睦月もやがて力尽き、ダークローチに世界を支配されてしまう。ジョーカーが生き残ったことの代償がこれだったのか!? 愕然とする睦月達だが、ひとり剣崎だけは始の人間としての心を信じようとする。

 ダークローチから逃れるため、剣崎の部屋にいた天音(梶原ひかり)が一人ハカランダへと戻ってしまった。たちまちハカランダの周囲を取り囲むダークローチ。その魔の手が天音に伸びようとしたそのとき、ジョーカーが現れダークローチを引き連れてどこかへと消えていく。ジョーカーの正体が大好きな始とは知る由もない天音は、ただ見送るだけで…。

 ハカランダから離れたジョーカーはカリスに変身。
「あの家にだけは、誰も近づけない!」。
 始の意思をかろうじて保ちつつ、カリスは阿修羅のようにダークローチを倒していく。しかし、自らの黒い影からダークローチは次々と生まれてしまう。やはりダークローチはジョーカーが生き残り、世界が滅亡へと向うドラマのプロローグだったのか。
 天音の話を聞き、ジョーカーを探しに来た剣崎と睦月もすべてを知ってしまった。睦月は世界を救うため、とジョーカーへの敵意を剥き出しにし、ダークローチを倒していく。
 そんな睦月に剣崎はアンデッドの解放を指示、アンデッドがジョーカー以外に存在すればジョーカーが勝ち残ったことにはならず、世界の滅亡も防げると読んでのことだった。
 しかし、そんな奇策も全アンデッドが封印された今となっては効果がなかった。
「どうすればいい。始、どうやったらそいつらを止められるんだ」。
 剣崎はついに悲痛な叫びをあげる。

 もはや世界を救うにはジョーカーを封印するのみ。ジョーカーに挑みかかるレンゲルを制し、剣崎はブレイドに変身すると「オレの責任だ」とジョーカーへ斬りかかる。しかし、どうしてもジョーカーを、始を封印することなどできない。躊躇し変身を解除した剣崎に一撃を与えたジョーカーは一人どこかへと去っていく。

 一人ジョーカーに戦いを挑むレンゲルだったが、始の意思とは反対に戦闘マシンと化したジョーカーにやられてしまう。
 傷ついた睦月を懸命に介抱する剣崎。そんな剣崎に向って睦月は苦しみにあえぎながらも告げる。
「もうあなたしかいない、あいつを倒せるのは」。

 そのころジョーカーは次々とダークローチを生み出すモノリスのそばで変身を解除、始となって剣崎が現れるのを待ち構えていた。
「来い……剣崎。オレを封印するのは…お前だ」。
 それぞれが計り知れない思いを抱きながら、最後の戦いが始まろうとしていた…。
 
 
脚本 會川昇
監督 長石多可男
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋