第47話 2005/1/9
「ギャレン消滅」
 橘(天野浩成)は始(森本亮治)とギラファアンデッドこと金居(窪寺昭)に殺された天王路(森次晃嗣)のアジトを調査。目の前のモノリスがかつての戦いでは封印の役を果たしていたことを始から聞くが、そのモノリスが突然消えてしまった。しかし、始によると、最後の一体となったアンデッドの前に彼が望むものを与えるために現れるという。最後の一体…。思わず橘は始を凝視するが、始は何も答えない。

 ギラファに傷つけられ入院していた睦月(北条隆博)が退院した。迎えに来た剣崎(椿隆之)に、アンデッドと共存しようとした自分が甘かったのか、と問いかける睦月だが、剣崎はそんな睦月を慰める。いずれにしてもすべてのアンデッドが封印されれば、睦月もレンゲルに変身しなくていい平和な日がやってくる。レンゲルになる運命を与えられた自分としては、それは運命に勝ったということなのか。睦月の悩みは尽きない。

「いつまでこのままでいられるのか」。
 天音(梶原ひかり)をカメラに収めながらも胸を締め付けられそうになる始。そんな彼の前に金居が現れた。始は金居にこのまま戦うことをやめ、勝利者のないままバトルファイトを終わらせないか、と提案する。すべては今の幸せを永遠のものにしたい、そんな始の思いからだった。
 しかし、金居はかつての雪山での対決を口にしながら始を挑発する。あの雪山…。カリスとギラファの戦いに巻き込まれ、命を落とした男がいた。その男こそ、遥香(山口香緒里)の夫で天音の父・栗原晋(渡祐志)だった。晋はカリス=始に家族写真を渡し「頼む」と告げて息を引き取った。
「父親を殺したのは自分だと、教えてやらないのか?」。
 不敵な笑いを浮かべる金居に始は思わず理性を失いかける。

 ついに始=カリス、金居=ギラファは対峙する。しかし、戦いを前にギラファは、カリスが自分を倒せば、ジョーカーが勝利することになり、遥香と天音を含めすべての生命が消滅することになる、とプレッシャーをかける。その言葉に途端に動けなくなるカリス。ギラファの攻撃に手も足も出せなくなるが、そこへ剣崎と虎太郎(竹財輝之助)が駆けつけた。剣崎はブレイドに変身、懸命にカリスを庇うが、ギラファが投げつけたケルベロスのカードで剣崎の姿に戻ってしまう。ケルベロスのカードが他のアンデッドを封印できるというのはやはり本当だった。ギラファは変身を解除した始にカードを突き刺そうとするが、剣崎と虎太郎は懸命に阻止。始はなんとかその場から逃げ去っていく。

 傷ついた始は睦月に拾われ、とある廃屋へ。そこへ睦月の連絡を受けた橘が駆けつけてきた。橘は睦月にヒューマンアンデッドを解放し、ジョーカー=始とギラファを封印。勝利者を再びヒューマンアンデッドとし、人類を守ろうとする。しかし、そうなると始はこの世から消えてしまうことになる。剣崎同様、始を、ジョーカーを信じる睦月は橘の提案を拒否。レンゲルに変身し、ギャレンと戦う。が、やはりライダーとしては一日の長があるギャレンが上。簡単に倒されると、ギャレンは傷だらけの始にラウザーを向ける。
 と、そのとき始の携帯が鳴った。始を心配した天音からの電話だった。心配させたくないと思う始は、明るい声で天音に語りかける。
「すぐに帰る……剣崎も、みんなも一緒に、約束だ」。

 始を探して金居が現れた。その彼の前に立ちはだかる男……橘だった。
「相川始は渡さない」。
 始=ジョーカーを封印しなければ人類は滅びてしまうことはわかっている。しかし、橘はあくまでも始を信じる剣崎や睦月に賭けたのだった。
 橘はギャレンに変身、ギラファアンデッドに攻撃を仕掛ける。が、バリアにことごとく跳ね返されると、逆に反撃を受け窮地に追い込まれる。
 しかし、至近距離からラウザーで再び猛攻。ギラファの剣を浴びながらもラウザーを撃ち続けたギャレンは、装甲を割られながらも悲痛な叫びをあげる。
「オレは全てを失った。だから最後に残ったものは失いたくない。信じられる……仲間だけは」。
 その言葉とともにギャレン=橘はグロッキーになったギラファともども崖下へと消える。

 すべてが終わった後に駆けつけた剣崎と虎太郎は、水辺にダイヤのエースのカードを発見する。
 そのときモノリスがバトルファイトの勝利者である始=ジョーカーの前に現れた。
「オレはなにも望まない」。
 始の言葉をよそにモノリスは不吉なダークローチを発生させる。世界は確実に終末へと近づこうとしていた。
 
脚本 會川昇
監督 諸田敏
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋