第45話 2004/12/19
「新たなカード」
「神よ、あなたは53体のアンデッドをお作りになられた。しかし、私はここに新たなアンデッドの誕生を宣言する」。
 天王路(森次晃嗣)は5枚目のエース、ケルベロスのカードをモノリスへと投げつける。カードはモノリスに吸い込まれたかと思うと、新たなアンデッド、ケルベロスが現れた。まだ制御が不完全なケルベロスは、天王路の部下たちに襲いかかり、たちまち研究室は惨状と化してしまう。そんな中、ひとり天王路は冷静にブランクとなった5枚目のエースのカードを拾い上げ、ほくそ笑む。
「ご苦労さま、仮面ライダー諸君。そして、さようなら」。

 剣崎(椿隆之)からワイルドJ、エレファントのカードを手渡された睦月(北条隆博)。喜んで受け取りながらも、なぜか「もう使うこともないかも」と言う。まだアンデッドは一体残っているはず。剣崎はその一体を封印するまで戦いは終わらないと諭すが、睦月はどこか納得していないようだ。

 望美(宮澤亜理沙)が待つハカランダへとやってきた睦月。出てきた始(森本亮治)を外へと連れ出すと、アンデッドと人間の共存はできないのか、と問い掛ける。アンデッドは最後の一体になるまで戦いつづけるもの、アンデッドも共存など望んでいない、と睦月の考えを斬って捨てる始だが、それでも睦月は始や嶋のように人間を襲わないアンデッドもいる、と食い下がる。と、そこへ痺れを切らした望美が。始はなおも迷い続ける睦月に対して「今を楽しめ」と声をかける。

 始の前にケルベロスが現れた。存在しないはずのアンデッドを前に不審を抱く始。カリスに変身し攻撃を仕掛けるが、ケルベロスはカリスからキングのカードを奪うとパワーアップ。強烈なパンチを見舞い、倒れたカリスからすべてのカードを吸引してしまう。そして、ハートのエースをも吸い上げてしまうと、カリスはジョーカーの姿に。
 そのとき剣崎の体が変調を訴えた。苦しむ剣崎に驚く虎太郎(竹財輝之助)と栞。と、パソコンのアンデッドサーチャーが反応、ジョーカーの出現を知らせる。どうやら剣崎の変調もジョーカーの出現が原因らしい。剣崎は虎太郎らに頼み、ジョーカーとケルベロスがいる現場へと向う。

 手持ちのアンデッドサーチャーでジョーカーとケルベロスが戦う現場へとやってきた橘(天野浩成)は、ケルベロスの猛攻から逃れてきたジョーカーと遭遇。カードを奪われ本能を抑えきれなくなったジョーカーは、なんとか始であろうと自ら胸を抑えるとバッタリ倒れてしまう。そんなジョーカーを橘は封印するか迷うが、結局近くの小屋でかくまうことに。やがてやってきた剣崎らと合流。剣崎は始の変わり果てた姿にショックを隠せない。

 一方、睦月は望美とデートに出かける途中、ギラファアンデッドこと金居(窪寺昭)を見かける。「ライダーの仕事を優先して」という望美と別れ、金居に改めて人間と共存できないか、と問い掛ける。が、人間など必要としない新たな世界を作る、という金居に睦月の言葉など通じない。なおも説得を続けていると、突如ケルベロスが現れた。
「人造アンデッドだ!」。
 金居の言葉に驚きながらも睦月はレンゲルに変身。剣崎からもらったカードでエレファントアンデッドを解放、ともに戦うが、圧倒的なケルベロスのパワーにまったく歯が立たない。やがてケルベロスはエレファントを倒し、カードを呑み込んでしまうと、レンゲルのカードをも吸収。変身を解除した睦月はケルベロスに追い詰められる。

 そこへ剣崎と橘が合流。睦月を救出しようとするが、2人の行く手をさえぎるように天王路が姿を現した。
 トライアルもティターンもケルベロスを生み出すための実験、すべては計画どおり、という天王路に怒りを露にする剣崎と橘。ブレイド、ギャレンに変身し、ケルベロスに立ち向かう。が、攻撃を仕掛けようとするギャレンのカードを吸収、変身を解除し橘に戻ってしまう。

 このままではみんながやられてしまう。ブレイドはジョーカーの影響を心配する橘の声を振り切るようにキングフォームへ。始、睦月、そして橘を苦しめた怒りをぶつけていく。
 そして、ブレイラウザーを投げつけケルベロスに受け止めさせると、そのブレイラウザーめがけてロイヤルストレートフラッシュを!
 さすがのケルベロスも圧倒的なエネルギー波に倒されてしまう。
「……まさか……」。
 愕然とする天王路を改めて凝視するブレイドキングフォーム。ついに対決のときが!?
 
 
脚本 會川昇
監督 諸田敏
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋