第43話 2004/12/5
「敵か味方か?」
 カテゴリーAを再封印し、邪悪な心の支配から解き放たれた睦月(北条隆博)。真の仮面ライダーになったお祝いに、と、虎太郎(竹財輝之助)の提案で剣崎(椿隆之)、橘(天野浩成)らはささやかなパーティーを開く。パーティーには始(森本亮治)も呼ばれたが、剣崎らとは離れて天音(梶原ひかり)と楽しそうに時を過ごす。
 が、肝心の睦月の顔色が今ひとつさえない。
「おれ、本当に仮面ライダーになれたのかなって。今までみんなに迷惑をかけてきたし……」。
 新たな悩みを抱える睦月を、剣崎らは「助け合っていけばいい」と励まし、睦月も力のない笑顔で応える。

 翌日、虎太郎はパソコンで天王路(森次晃嗣)について調べるが、手がかりすらつかめない。ボードでいっしょだった時期がある橘も、かなりの財力の持ち主だということ以外、何も知らないという。
 そのときアンデッドサーチャーが反応した。
 現場に急行した剣崎と橘の目の前で、天王路が作ったティターンとギラファアンデッドが戦っている。が、ギラファは金居(窪寺昭)へと戻ると「今は仮面ライダーと戦う時ではない」と、ティターンを残し去っていく。
 剣崎と橘はブレイド、ギャレンに変身。残ったティターンに2人がかりで立ち向かう。が、ティターンの巧みなムチ攻撃に圧倒される。遅れて駆けつけた睦月は、ムチに仕込まれた毒に注意するよう声をかけるが、ブレイドとギャレンはついに変身を解除。ティターンにも逃げられてしまう。
 苦戦する剣崎らを目の当たりにしても、変身もしない睦月。何も言わずその場から歩き去る睦月を見送りながら、橘は睦月の複雑な胸のうちを理解しようとする。

 ハカランダにふらりと剣崎がやってきた。が、どこか様子がおかしい。「手伝え」と始から受け取った水のグラスが載ったトレイをわざと落としたかと思うと、始に襲い掛かってきた。危うく攻撃をかわした始。剣崎はそのまま店から飛び出していってしまい…。
 さらに剣崎は公園でデート中の睦月と望美(宮澤亜理沙)の前に現れると、公園に置かれたオブジェを2人に向って倒す。危うく難を逃れた睦月と望美。睦月は剣崎がティターンの毒に冒され、アンデッドと化していると察知する。

 睦月はさっそく橘に剣崎の異状を報告。橘は一人剣崎を調べに行くが、いつものように腹が減ったと栞(江川有未)が作ったカレーをパクついている。どうやら睦月の見間違いか。しかし、今度は始が現れ、やはり剣崎からアンデッドの気配が感じられたという。改めて自分の目で確かめる、という始と橘、睦月は剣崎を訪ねるが、すでにどこかへと出かけたあとだった。

 バイクで剣崎を後を追った3人は、一般の人々に襲いかかるブレイドを発見。やはり始と睦月の話は本当だった。あれほど強い心を持った剣崎がなぜ……。橘は大いに動揺しながらも、一人剣崎=ブレイドの後を追う。
 しかし、その橘と合流した睦月が、今度は橘に襲われた。剣崎だけではない、あのとき橘までティターンの毒に…。その後、始もギャレンとなった橘に狙われ、始と睦月は2人がティターンの毒に冒され、アンデッド化してきていると確信する。

 そして、その4人がついに顔を合わせた。一見、普段どおりの剣崎をいきなり殴りつける始。
「俺がジョーカーになった時、お前はおれを助けるために戦った。今度は俺の番だ」。
 一方、睦月は橘に「あなたは何度も助けてくれた。だから今度は…」と、レンゲルに変身し橘に襲い掛かる。
 突然、ライダーに変身した2人に襲いかかられ、剣崎も橘もワケがわからない。仕方なく2人はブレイドとギャレンに変身、4人の戦いは次第に熾烈さを極めていく。
 
 そのころ、天王路は4人のライダーの戦いをモニターで見つめながら不敵な笑みを浮かべていた。
「仮面ライダーの最後だ……」。
 
脚本 井上敏樹
監督 長石多可男
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋