第42話 2004/11/28
「レンゲル復活」
 「これは……封印の石……バトルファイトのマスター」。
 天王路(森次晃嗣)に見せられたモノリスに愕然となる光(浜崎茜)。アンデッドがアンデッドを倒せば、モノリスが敗者を封印する。なぜ、そのモノリスがここにあるのか。
 そう言う光に天王路は、現代の戦いが私のものだからだ、とうそぶく。光がタイガーアンデッドとなっていくら他のアンデッドを倒しても、誰にも封印されない……つまり光は勝者になれないということになる。天王路はすべてのアンデッドをライダーたちに封印させ、最後にはそのライダーたちを同士討ちさせて、すべてを終わらせるという。いったい天王路の目的は何なのか。光は激しく詰め寄るが、なぜか天王路が示す1枚のカードに恐れをなし、その場から逃げていく。

 そのころ天王路が放った刺客ティターンは、レンゲルに毒液を注入していた。突然のことに助けに入ったブレイドもただ見守るだけだ。やがてレンゲルはもがき苦しむと、変身を解除し睦月(北条隆博)の姿に戻ってしまう。
 剣崎(椿隆之)は睦月を連れ帰り介抱するが、睦月は激しくうなされている。一体何が起こったのか。

 睦月を心配する望美(宮澤亜理沙)はおにぎりを手に再びカジノへ。が、そこにいたのは戦う目的を失い、失意のどん底にいる光だった。光は「なぜお前たちだけが繁栄を謳歌する!」とタイガーアンデッドに変身、望美に怒りをぶつける。しかし、望美は毅然とタイガーを見据えると、あなたも睦月も怖くない、と言い放つ。
 現れた橘(天野浩成)は望美に睦月が倒れたことを伝え、その場から逃がすと、タイガーを前に身構える。が、タイガーは変身を解除、光になると望美が落としていったおにぎりをいとおしげに見つめる。
「……これ……おいしかった……」。

 苦しんでいた睦月が突如暴れ出した。どうやらティターンの毒により、スパイダーアンデッドが睦月を完全に支配しようとしているらしい。が、ワケのわからない剣崎らは手出しができない。スパイダーの姿になった睦月にあえて望美は抱きつくが、瞬間元の姿に戻った睦月は「邪魔をするな」と望美を突き放してどこかへと行ってしまう。

 そんな睦月の前に光が現れた。アンデッドに支配され戦う凶器となりつつある睦月。目的もなく戦う睦月を自分と同じ、という光はタイガーに変身。睦月に戦いを挑む。睦月もレンゲルに変身、攻撃を繰り出すが、タイガーの力に圧倒される。が、一瞬の隙をついてレンゲルのラウザーがタイガーを突き刺した。
「よく……やった…」。
 一瞬、光へと戻ったタイガーは謎めいた言葉とともにレンゲルに封印される。そして、そのあとにはなぜかアブゾーバーが残されていた。

 睦月を探す剣崎と橘の前に睦月が現れた。
「剣崎、橘、くたばれ!」。
 睦月はレンゲルに変身、剣崎、橘もブレイド、ギャレンに変身し迎え撃つ。
 やがてレンゲルはギャレンのアブゾーバーにクイーンのカードをセット、キングのカードをラウズする。が、現れたのはキングフォームではなく、スパイダーアンデッドと変身を解除した睦月だった。

 睦月は感覚の世界でかつて封印したタランチュラアンデッド=嶋(相澤一成)と再会していた。睦月をカテゴリーAから解放しようと進んで封印された嶋。同じく封印された光は、睦月の真の力を目覚めさせると、嶋の力を借りてカテゴリーAを封印させようとする。
「光と闇に操られるな。自分の中に両方を抱えて……戦い抜け」。
 光は睦月の感覚に力強く訴える。

 目覚めた睦月は目の前のスパイダーアンデッドと激突。ブレイドキングフォームから借りたキングラウザーでスパイダーを打ち倒し、改めて封印する。
 これで晴れて仮面ライダーレンゲルの力を手に入れた睦月。喜ぶ剣崎、橘をよそに、睦月の脳裏には光の姿が…。橘によると、睦月とスパイダーが分離するきっかけとなったアブゾーバーを貸してくれと言ったのも光だという。
 ということは、光は睦月をカテゴリーAから解放しようと、あえて封印されるつもりで戦いを挑んだことになる。
「俺が……もっと強ければ……」。
 素直な心を取り戻した睦月は、見つめる剣崎らの目をはばかることなく大粒の涙をこぼした。
 
 
脚本 會川昇
監督 鈴村展弘
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋