第40話 2004/11/14
「過去との訣別」
 「だまされないで!そいつは父の記憶を盗んで、父になりすましたニセモノよ!」。
 栞(江川有未)の言葉を合図に剣崎(椿隆之)はブレイドに、橘(天野浩成)はギャレンに変身。トライアルBに戦いを挑む。が、トライアルBは栞を盾にとり、ブレイドらの攻撃から回避。ブレイドらも手が出せなくなってしまう。
 そのとき、縛られていた睦月(北条隆博)が隙を見てレンゲルに変身。栞の盾など気にしないレンゲルは猛然とトライアルBに襲い掛かる。さすがのトライアルBも人質を失い、レンゲルの迫力に気圧されるように逃亡。栞は危機を脱する。

 トライアルBは栞が保存していた父と母の記憶映像を利用して、広瀬(春田純一)になりすましていたらしい。利用されたとなれば、父と母の記憶も忌まわしい。栞は映像を消去しようとするが、どうしてもクリックできない。
 それにしても誰が栞の父に見せかけたトライアルBなど作ったのか。まさか本物の広瀬が生きていて自らの分身を作った!? その事実をはっきりさせるためにもトライアルBを一刻も早く捕えなければ…。剣崎らは改めて意を強くする。

 天王路(森次晃嗣)が新たにトライアルGを開発した。その様子を窺っていた光(浜崎茜)だったが、天王路に見つかってしまい、さっそくトライアルGのターゲットに。光はタイガーアンデッドに変身、しかしトライアルGのパワーに圧倒される。その攻撃を受けながら光は、独特の動きからあるものを連想して…。

 栞のもとに広瀬から「会いたい」というメールが入った。トライアルBの罠か、それとも本物の栞の父が生きていて…!? が、栞は剣崎らの心配をよそに「私も会いたい」と返信。剣崎に改めて「トライアルBを消して」と懇願する。

 待ち合わせ場所で一人待つ栞のもとに広瀬が現れた。
「栞、会いたかった」。
 本物の父のように栞のもとへ現れた広瀬。が、すぐに剣崎と橘のことを口にすると、栞の制止を無視してどんどん栞のそばへ近づいてくる。そして、ついにその姿はトライアルBに。
 2人の様子を窺っていた剣崎と橘はブレイド、ギャレンに変身、トライアルBに向っていく。が、その戦いにトライアルGが割って入ってきた。独特の動きでブレイドとギャレンを圧倒するトライアルG。ブレイドらはあっという間に窮地に追い込まれていく。
 そんなトライアルGの動きを、光に連れられて来た睦月が目撃。愕然とする。
「ま、まさか……」。
 天王路らは睦月を拉致し、そのデータをもとにトライアルGを制作。つまりトライアルGはレンゲルのコピーだった。

 トライアルGの攻撃になす術もなく圧倒されるブレイドとギャレン。2人の窮地に思わず栞が飛び出してきた。その栞めがけてトライアルGの攻撃が…、と、そのとき、広瀬の記憶を取り戻したトライアルBが栞を庇った。
 衝撃をまともに受け倒れこんだトライアルBは広瀬の姿へ。
「お父さん!」。
 思わず声を上げる栞に、広瀬は自分が本物の広瀬によって作られたこと。その目的が死に行く広瀬に代わって娘・栞を守ることだったと告げる。
 父の姿をしたトライアルBは、死んだ本物の父が私のために作ったもの。すべてを知った栞はただ涙を流すしかなかった。

 そんな栞の気持ちをよそに、なおも攻撃を仕掛けてくるトライアルG。怒りのブレイド、ギャレンに加え、自らをコピーされた怒りに燃えるレンゲル、さらにはカリスまでが加わって、ついにトライアルGを撃破する。
 そして、広瀬の姿をしたトライアルBも穏やかな笑顔を残し姿を消していく。
「これでお母さんのところへ行ける……」。
 栞の手には父の結婚指輪が。

 父と母の記憶データを消去し、新たな出発を誓う栞。
 しかし、そのころ天王路もラウズカードを手に轟然と笑いを浮かべていた。
「終わったのではない。始まったのだ。本当の戦いが…」。
 
 
脚本 宮下隼一
監督 石田秀範
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋