第38話 2004/10/24
「運命を掴む者」
 剣崎(椿隆之)が取り戻したカードでジョーカーはカリスに変身、そしてハートのキングをラウズしワイルドカリスへと変身する。剣崎を襲うトライアルFに目標を定めたワイルドカリスはこれまでにないパワーを発揮、13枚のカードが1枚になったワイルドカードをラウズ。必殺技ワイルドサイクロンでトライアルFを撃破する。

 すさまじい破壊力を見せつけたワイルドサイクロンの爆風で意識を失った剣崎。そんな剣崎のそばに立つワイルドカリスに危機感を覚えた橘は、ギャレンに変身。ワイルドカリスを攻撃しつつ、剣崎を救い出す。
が、ワイルドカリスはそれらを静かに見守ると、始(森本亮治)の姿へ。そこにはジョーカーの影に苦しんでいたころとは違う、清々しい笑顔が…。

 橘から広瀬(春田純一)を紹介された剣崎は、広瀬が病気の妻を救うため、不死の秘密を探ろうとアンデッドを解放したこと、そして研究の結果、剣崎がライダーに変身し続けると、もう一人のジョーカーになってしまう事実をつかんだことを知らされる。
「俺がジョーカーに?」。
 突然、意外な事実を突きつけられた剣崎は戸惑いを隠せない。

 一方、始は睦月(北条隆博)に拉致されていた天音の救出へ。始の気配を感じて飛び出してきた天音と無事再会する。

 剣崎をジョーカーになどさせない。橘はさっそく始まった広瀬の作業の手伝いを。剣崎はその広瀬に催眠ガスを吸わされ、眠らされていたが、やがて広瀬は眠っている剣崎を広い実験場へと運んでいく。
  と、そこへ現れたのは、なんと広瀬から呼びつけられた睦月だった。
「彼を倒し封印すれば、ジョーカーの力が手に入る」。
 そんな広瀬の甘い言葉に戦意も露にする睦月。剣崎を眠りから叩き起すと、レンゲルに変身。「ジョーカーの力を見せろ」と戦いを挑む。
 突然のことにワケがわからない剣崎だが、むざむざやられるわけにはいかない。ブレイドに変身し、レンゲルの攻撃を必死に受け止める。
 しかし、そんな我慢も限界に達したブレイド。
「さあ、これでパワーアップしろよ」。
 レンゲルから突きつけられたアブゾーバーでやむなくキングフォームに変身してしまう。

 そのころ天音を病院へと送り届けた始は、剣崎がブレイドキングフォームとなって戦っていることを察知。剣崎を救うべく、広瀬のアジトへと駆けつける。
 その始の前に広瀬からの指示を受けた橘が。
「なぜ剣崎を変身させた?」。
 始の言葉に何も知らない橘は、初めて自分が広瀬にだまされていたことに気付く。
 実は広瀬は剣崎をわざとジョーカーにさせ、永遠の命の源となる細胞を手に入れようとしていた。トライアルを送ったのも剣崎を守るためではなく、キングフォームへと変身させるため。すべての事実を知らされた橘はギャレンに変身、広瀬の意外な力に弾き飛ばされながらも剣崎の救出へと向う。

 しかし、一足遅くブレイドキングフォームはジョーカーのように凶暴化していた。不気味な笑い声をあげながらレンゲルに、ギャレンに攻撃を加えるキングフォーム。すでにそこには剣崎の魂など微塵も見られなかった。
 このまま剣崎はジョーカーに…?そのときキングフォームの攻撃を受け止めたワイルドカリスはキングフォームに訴える。
「どうした剣崎、お前はそんな弱い人間か」。
 キングフォームはワイルドカリスに切りかかりながら寸前で思いとどまると、変身を解除。剣崎は自分を取り戻す。
 剣崎は始の思いやりに感謝すると、始も新たな力を得たことに自信の笑みを浮かべる。そんな2人を橘は見守るしかない。

 アジトから脱出した広瀬は身体に変調を訴えながらも、とある場所へ。そこにはボードの理事長だった天王路(森次晃嗣)が現れた。
「私の体に何をした……天王路さん」。
 苦しげな広瀬に天王路は不気味な笑みで答える。
「人間、広瀬義人は死んだ。君はその記憶をもった……トライアルBじゃないか」。
 
 
脚本 會川昇
監督 長石多可男
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋