第35話 2004/10/3
「危険な変身!?」
 封印したキングの力を借りてキングフォームへと変身したブレイド。モニターで見ていた広瀬(春田純一)は、そのキングフォームがカードに封印した13体のアンデッドすべてと融合したことに驚く。橘(天野浩成)もまた、その事実に脅威を感じるが、離れた場所で一人、ジョーカーに戻ろうとする自分と戦っていた始(森本亮治)は悲痛な叫びをあげる。
「やめろ……お前はその力を使うな」。

 キングフォームは5枚のカードを連続ラウズ、新たな技ロイヤル・ストレート・フラッシュでついに難敵トライアルDを撃破する。しかし、キングフォームの新たな技は、周囲の建物の一部を破壊、近くにいた人々をも巻き込みかねないほど強力だった。さらに変身を解除した剣崎(椿隆之)も深い眠りに落ちてしまう。

 数時間後、見知らぬビルの一室で目覚める剣崎。目の前に現れた少女・羽美(東海林愛美)によると、ここは彼女の隠れ家だという。どうやら眠ったあと、彼女に連れてこられたらしい。剣崎が変身するところを見ていた羽美は、剣崎が寝ている間に盗んだエースのカードを手に、明日1日だけ私のヒーローになってくれない?などと言う。カードを奪われては仕方ない。剣崎は1日だけ羽美に付き合うことに。しかし、ワザと車の前に飛び出すなど、子供っぽい羽美の行動に剣崎は振り回されてしまう。

 そのころ、広瀬は剣崎を狙う新たな人造アンデッド、トライアルEを開発していた。そのトライアルEには橘のデータがインプットされているという。なぜ、俺を?疑問を口にする橘に広瀬は、橘が生まれつきライダーとしての能力が高い剣崎に嫉妬しており、実は心の底で剣崎を憎悪しているからだ、と説明する。広瀬の言葉に思わず口を閉ざしてしまう橘。好戦的なトライアルEを目の前に、橘は広瀬に協力した自分の行為に不安を感じる。

 ジェリーフィッシュアンデッドが出現した。そのジェリーフィッシュに不敵な視線を向ける光(浜崎茜)だったが、もう一体、覚醒したジョーカーがついに姿を現した。脅えるクラゲ、追うジョーカー。その2体をさらに追いかける光で…。

 羽美に振り回される剣崎は、栞(江川有未)から連絡を受け、カードを取り戻すと3体のアンデッドが出現した現場へ急行。始が変身した姿とも知らず、覚醒した凶暴なジョーカーと戦うことに。今はただの凶暴な野獣と化したジョーカーの信じられないようなパワーに圧倒されるブレイド。が、そのジョーカーは突然不可思議な言葉をつぶやく。
「……だめだ……剣崎…」。
 そして周囲のものを破壊すると、どこかへと去ってしまう。
「あのアンデッド……なにを言おうとしたんだ」。
 ジョーカーの正体がわからないブレイドは首をかしげるばかりだ。

 ジェリーフィッシュアンデッドを発見した睦月(北条隆博)はレンゲルに変身。あっという間にジェリーフィッシュを封印してしまう。そんな睦月に「最低の戦いだな」と吐き捨てる光(浜崎茜)に「アンデッドだな」と敵意を剥き出しにする睦月。が、睦月は光に簡単にねじ伏せられてしまう。その光からジョーカーが覚醒したことを知らされた睦月は、ジョーカー封印に闘志を燃やす。

 剣崎は羽美の荷物の中から羽美が家族と楽しそうに笑う写真を見つける。が、羽美によると、そんなやさしかった家族も地震のため皆死んでしまったという。しかも、自分を助けるために、目の前で…。火事で目の前にいる両親を助けられなかった自分と似ている。羽美の「ヒーローなんていない、誰も助けてくれない」という頑なな心が理解できる剣崎は、やさしく説得しようとする。が、そこへトライアルEが現れる。

 始に戻ろうと苦しむジョーカーの前に睦月が現れた。睦月はレンゲルに変身すると、カリスを解放。ジョーカーと戦わせる。
 一方、トライアルEに襲われた剣崎は、羽美の心を開くためにも彼女を庇いつつ、トライアルEに果敢に立ち向かうが…。
 
脚本 會川昇
監督 諸田敏
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋