第33話 2004/9/19
「狙われた剣崎」
「ジョーカーは人類を、世界を滅ぼす」。
「あいつは世界を滅ぼしたりしません」。
 ジョーカーこと始(森本亮治)を危険視する橘(天野浩成)と、始を信じる剣崎(椿隆之)は、それぞれギャレンとブレイドのジャックフォームに変身し激突する。ギャレンの攻撃を防いだブレイドは、強力なパワーでギャレンを圧倒。思わず変身を解除した橘を剣崎は説得するが、橘の意志は代わらない。そんな2人のやりとりを目の前に始が突然倒れてしまった。ジョーカーのシルエットが一瞬重なる始。異変を感じた剣崎は、始をハカランダへと連れて帰る。

 剣崎は栞(江川有未)と虎太郎(竹財輝之助)に、始が戦いに勝ち残れば人類を滅ぼすジョーカーであること、しかし始がその事実を忌まわしく感じ始めていることなどを報告。剣崎はそんな始の気持ちを信じたいと訴える。栞と虎太郎は、始の「ハートの2」には人間が封印されているのでは?と不安を抱いていたが、剣崎は「封印されているのは1万年前の人類の始祖ヒューマンアンデッドであり、彼は人を傷つけてはいない」と否定。栞と虎太郎も剣崎の言葉に力強くうなずく。

 そのころ始は自室でジョーカーに戻ろうとする自らの体と戦っていた。まるで重い病にうなされるようにベッドで苦しむ始。そんな始を懸命に看病する天音(梶原ひかり)と遥香(山口香緒里)だが、手の尽くしようがない。

 栞の父・広瀬(春田純一)のアジトへとやってきた橘は、剣崎を襲った謎のアンデッドを作ったのが広瀬だったことを知らされる。アンデッドの細胞とヒトのデータから作ったという人造アンデッド、トライアルD。しかし、なぜ剣崎を襲わせたのか?抗議する橘に広瀬は、剣崎が変身を続ければ大変なことになるという。トライアルDとともに剣崎を救って欲しいという広瀬だが、橘にはその真意は今一つ理解できない。

 始を見舞った剣崎は声をかけると、そっと1枚のカードを置いて部屋を出る。
 帰る途中、剣崎は何かから逃げてくる望美(宮澤亜理沙)と出くわした。不良に絡まれたところを弱そうな少年に助けられたという。ひ弱なその少年が心配だという望美の言葉を受けて、剣崎はその少年と不良たちがいる場所へ。見れば、剣崎たちを翻弄したあの少年、自称キング(上條誠)だった。キングによると、今まで始は自らが封印したアンデッドの力を借りてジョーカーに戻らずにいられたが、カードをキングに奪われた今、ジョーカーに戻ろうとする力が強くなり苦しんでいるのだという。
 ならばカードを取り戻すしかない。剣崎はブレイドに変身、キングに向っていく。が、キングもついにその正体を現し、コーカサスビートルアンデッドに変身する。
「人類の敵であるジョーカーを救うために、僕を倒そうなんて不純だなぁ」。
 そんなキングの言葉を重く受け止めながらも攻撃を続けるブレイド。しかし、必殺技ライトニングソニックもあえなく跳ね返されてしまい…。

 さすがの剣崎もキングの強さの前に無力感を噛み締める。
「なぜ、勝てない」。
 そんな剣崎の前に今度はトライアルDが現れた。こいつは自分を倒すまで追ってくる、しかし戦っても封印できない…。初めて戦うことへの恐怖を感じる剣崎。駆けつけた虎太郎と栞に助けられるが、それもつかの間。車ごとトライアルDに襲われ、橘の予告どおり虎太郎と栞を傷つけてしまう。

 逃げ惑う剣崎の前に橘が現れた。すがるような剣崎を、橘はすべてを悟ったような冷たい目で見返しながら言い放つ。
「奴の名はトライアルD。お前を追うために生まれた」。
 
脚本 會川昇
監督 息邦夫
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋