第32話 2004/9/12
「破壊者の秘密」

 

 突如現れた謎のアンデッドが封印できず苦戦するブレイド。駆けつけたギャレンがラウザーを乱射、するとなぜかアンデッドはギャレンを見るや「お前ではない」と液体になると地面に吸い込まれてしまう。あのキングと名乗った少年の手下なのか?剣崎(椿隆之)が、そのキングが始(森本亮治)をジョーカーと呼びさらっていったと言うと、橘(天野浩成)はジョーカーという言葉に過剰に反応、剣崎を戸惑わせる。

 少年(上條誠)に拉致された始はスカラベアンデッドに痛めつけられ、逃げることもできない。少年は始の「ハートの2」以外のカードを奪い、本来のジョーカーの姿を見せろと迫る。

 剣崎と橘はジョーカーについて調べるが、栞(江川有未)が持ち出したボードのデータにも情報はないという。橘によると、ジョーカーは封印したアンデッドの力と姿を使うことができる特殊な個体らしい。そういえば、始はカードを使ってカリス以外のアンデッドに変身していた…。ならば始という人間の姿も仮の姿に過ぎないというのか。そして始が持っている「ハートの2」に封印されている人間とは?始=ジョーカーを自分が最強になるためにアンデッドを封印しているだけの敵、と決め付ける橘は、始を庇う剣崎に「助けに行こうなどと思うな」と言い捨てる。

 なんとしても始にジョーカーとしての力を出させようとする少年。ジョーカーを含めた他のアンデッドを支配できる少年は、この世界をぶち壊したいのだという。頑なに拒否する始に、少年は始がカリスであることを示すメールをハカランダへ送ろうとする。
「やめろ!」。
ついに怒りが頂点に達した始は、全身を痙攣させると腰に現れたベルトを発光させ…。やがて少年のアジトから巨大な衝撃波が発生する!

 自室に戻った橘は栞の父・広瀬(春田純一)と再会する。広瀬は今もアンデッドの不死の秘密を解明しようとしているらしい。そして、ジョーカーが危険な存在であること、剣崎がジョーカーに呑み込まれる運命にあることを橘に告げると、ボードのすべての記録にアクセスできるキーワードを橘に残して去っていく。橘は広瀬に言われたとおり、ボードの記録にアクセス。そしてジョーカーの恐るべき秘密を知ることになる。

 虎太郎(竹財輝之助)と栞に励まされ、剣崎は橘の命令にそむき始の救出に向う。その始はジョーカーの力でなんとか少年のもとから脱出するが、弱りきった彼の前に今度はカテゴリーAに支配された睦月(北条隆博)が現れた。睦月はレンゲルに変身、容赦なく始に襲い掛かる。が、カリスに変身できない始はただ攻撃を受けるだけだ。
 と、そこへ現れた剣崎はレンゲルをバイクで弾き飛ばすと、始を救出。そして、改めて始に「ハートの2」に封印されているのは人間なのかと聞いてみる。徐々に心を開きつつある始は、ついにカードの秘密、そして自らの正体を明らかにする。

 2年ほど前、人間の手によって封印を解かれたジョーカーとアンデッドたち。ジョーカーである始は、本能の命じるまま、次々とアンデッドを封印し自らの力にしていったという。そして、1万年前、バトルファイトに勝利したヒューマンアンデッドを発見する。しかし、ヒューマンはまったく抵抗せず、ジョーカーに封印されたという。それが「ハートの2」のカードだった。
 始はヒューマンを封印して以来、ジョーカーに戻ることを忌まわしく感じるようになったという。すべてを知った剣崎は始の気持ちを思いやる。

 そんな剣崎と始の前に少年とスカラベアンデッドが現れた。再び始を拉致しようとする彼らに、剣崎はブレイドに変身。戦いを挑むがスカラベの時間停止攻撃になす術もない。が、始は少年の手首に巻かれた包帯に時間停止の影響を受けない秘密があることを察知。無理やりスカラベから包帯を奪い取るとブレイドにパス。時間停止のトリックから逃れたブレイドは形勢を逆転、スカラベを圧倒しみごと封印する。

 ハートのカードは少年に奪われたままだったが、なんとか危機から脱出した。痛めつけられたせいか弱っている始をいたわる剣崎。2人の間にわずかずつだが友情が芽生えるが、そんな2人の前に今度は橘が現れた。
「オレの敵は…まだそこにいる」。
 ジョーカーが生き残ったときに全ての生命は滅びる、という事実を知った橘はギャレンに変身。この場でジョーカー=始を封印しようとする。
 それでも「ジョーカーを忌まわしく感じる」という始を信じ、身をていして庇う剣崎。ブレイドジャックフォームに、そしてギャレンジャックフォームにと変身した二人は、始の目の前でついに激突してしまう!
 
 
脚本 會川昇
監督 長石多可男
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋