第31話 2004/9/5
「53番目の存在」
 不思議な能力を駆使して人々をからかう少年(上條誠)が現れた。アベックにちょっかいを出して男性を怒らせ、わざと道の真ん中におびき出し、車にひかせる…。少年はそんな凄惨なシーンをカメラに収めながら街を歩き回っていた。
 その彼がふと視線を移すと、睦月(北条隆博)がレンゲルに変身。事情聴取をする警察官を力でねじ伏せていた。もちろんそのシーンもカメラに収めた少年。一方、彼の存在に気付いたレンゲルは異変を感じ身構えるが、少年は「争う気はない」と姿を消してしまう。

 剣崎(椿隆之)は橘(天野浩成)を連れて始(森本亮治)を訪ね、カテゴリーAに乗っ取られた睦月を探して欲しいと相談を。しかし、始は今となってはカテゴリーAとなった睦月を倒すのみ、と冷酷な一面を見せる。橘から「お前の戦う意味は?」と改めて聞かれた始は、すべてに勝利したあとの自分を想像。滅亡した人類、その中には天音と遥香の遺体も…。
 自らの想像に激しく動揺する始に橘は不信感を露に去ってしまう。が、始を信じる剣崎は、あくまでも共に戦いたいと「お前の秘密を話して欲しい」と迫る。

「仮面ライダーは本当に人類の味方か?」といった扇情的な見出しが躍るサイトが現れた。一体誰がこんなものを?剣崎、橘らは手分けして制作者を捜索、ついに虎太郎(竹財輝之助)と栞(江川有未)がとあるネットカフェで少年を発見した。止めようとした2人だったが、少年の超能力に手も足も出ない。挙句の果てにスカラベアンデッド出現の原因にまでされてしまう。
 虎太郎からの連絡で少年を追った剣崎は、ブレイドに変身しようとするが、いつのまにかカードとバックルは少年の手に。少年はスカラベ・アンデッドを手下にし、その時間をとめる能力を利用しているらしい。

 少年からカードとバックルを奪い返そうとする剣崎。そんな2人の前に気配を察知した始が現れた。そんな始を「ジョーカー」と呼ぶ少年。始はカリスに変身するが、時間を止められてはさすがのカリスもなす術がない。スカラベに一方的に痛めつけられると、どこかへと連れ去られてしまう。
「ジョーカーはもらったよ」。
 不敵な少年にジョーカーの意味を聞く剣崎。ジョーカーとは53体目のアンデッドでこの戦いを影で支配する残酷な殺し屋だという。そんな少年の言葉が信じられない剣崎は始を取り戻すため、ブレイドに変身。少年に立ち向かうが軽くいなされてしまう。

 そのころ橘はカテゴリーAに支配された睦月と再会。始がどんなアンデッドにも変身できるジョーカーという存在で、すべてアンデッドの力を手に入れたとき、最悪の敵になると聞かされる。その始=ジョーカーを倒すと不敵に笑う睦月を、さすがの橘ももはや止めることができない。

 なんとしても始を探さなくては。帰宅した剣崎はひとりアンデッドサーチャーを操作するが無反応だ。と、そのとき目の前に新たなアンデッドが現れた。なぜサーチャーが反応しない?驚きながらもブレイドに変身、なんとか倒しカードを投げるが、謎のアンデッドは封印されるどころかカードを吸収し再び立ち上がった。
「お前は…許されない…」。
 不可思議な言葉とともに襲い掛かる謎のアンデッド。その正体は?
 
脚本 會川昇
監督 長石多可男
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋