第30話 2004/8/22
「失われた記憶」
 始としてハカランダで働き始めた了(森本亮治)は、虎太郎(竹財輝之助)と仲良く買い出しに出たところを、トータスアンデッドとサーペントアンデッドに襲われる。もちろんカリスに変身できない了はただただ逃げ惑うばかり。2人の危機にブレイド、ギャレンが駆けつけ、2体のアンデッドと戦い始めるが、了はブレイドの足にしがみつき「邪魔するな」と怒鳴られてしまう。

 なんとか難を逃れた虎太郎と了だが、了を始と思い込んでいる虎太郎はあまりの体たらくぶりに説教を。が、了は偶然、隣の席にやってきた本物の始(森本亮治=二役)と未知(北浦実千枝)に気を取られて話どころではない。始を了と思い込む未知は、アンデッドの出現を察知し、結婚式の途中で飛びだした始の行動が、自分を愛していないからではないか、と疑問を感じているらしい。記憶を失っている始にそんな未知を気遣う余裕などない。しおしおと泣き始める未知を見かねた了は、後ろからこっそりと「愛しているよ」と囁き未知を安心させる。そんな了に苛立ちを露にした虎太郎は、君は人間じゃない、アンデッドなんだから、と告げ、了を驚かせる。

 あまりの恐ろしさに了はついに降参。自分が始ではなく了であることを告白する。が、どう見ても始にしか見えない剣崎(椿隆之)は、始が戦うことに怖れをなしたのでは、と了の話を信じようとしない。改めて自分がアンデッドに狙われていることを確認した了は、恐ろしさのあまり気を失ってしまう。

 未知とたこ焼きの店にやってきた始は、自らたこ焼きを焼くテクニックを披露。まさに人間業とは思えない離れ業に周囲は感嘆の声を上げる。が、そのたこ焼きを一口食べた未知は、了が作ったものと味が違うことに気付いて…。

 そんな始の前にこっそりやってきた了は、元に戻ろうと提案する。が、そんな了の話を未知が聞いていた。あまりに情けない了に未知はこれからも始と一緒にやっていくという。あわてた了は蛸三郎の前で自分が実の息子の了であることをアピールするが、蛸三郎も始を息子と信じて疑わない。やがて蛸三郎のもとに鯛次郎からはたし状が舞い込んだ。たこ焼きと鯛焼きでどっちが多く売り上げるかで勝負したいという。始を切札に鯛次郎の申し出を受けた蛸三郎だったが、家を追い出された息子の了はなんとしても自分が本物の了であることを証明するとある行動を起す。

 そのころ橘(天野浩成)のもとには烏丸所長からラウズアブゾーバーが送られてきた。あとはクイーンのカードが揃えば、ブレイドのようにジャックフォームに変身できる。確かサーペントアンデッドがカテゴリーQだったはず。橘は剣崎とともにジャックフォームで戦うことを誓い合うが、そんな橘の表情がふっと曇る。その後、音信不通の睦月(北条隆博)のことがやはり気になるらしい…。

 たこ焼きと鯛焼きの勝負が始まった。蛸三郎は始を、鯛次郎はなんと鯛焼き強化スーツを着た了を屋台に立たせる。勝負が白熱する中、なんとあずみ(福澄美緒)が始の前に立ち、サーペントアンデッドに変身。始に襲いかかる。変身することも忘れ一方的にやられる始だったが、ついに記憶を取り戻すとカリスに変身。サーペントと激しい戦いを繰り広げる。が、サーペントの力に押され始めたとき、未知を傷つけられたことに怒った了が鉄板でサーペントを攻撃。形勢は逆転、ついにカリスはサーペントを封印する。

 一方、サーペントが現れた現場に駆けつける途中、トータスアンデッドに邪魔されたブレイドとギャレンだったが、そこヘサーペントを封印したカード=カテゴリーQを手にした始が現れた。
「これを使え」。
 始からカードを受け取ったギャレンは、ジャックフォームに変身。トータスアンデッドを撃破する。
 
脚本 井上敏樹
監督 諸田敏
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋