第19話 2004/5/30
「暗黒を征す者」
 レンゲルのベルトが桐生(増沢望)の手に渡ってしまった。桐生はすかさずレンゲルに変身。アンデッドを味方につけると、ブレイドとカリスに襲いかかる。多勢に無勢で苦境に追い込まれるブレイドとカリス。レンゲルはカリスを痛めつけながら、人間のようなやさしさを持ったカリスを嘲笑する。そして、止めに入った橘(天野浩成)には桐生の声で「ならばお前がギャレンとして戦え」と挑発する。

 レンゲルのベルトを桐生に奪われ、その恐ろしさを知った睦月(北条隆博)は改めて剣崎(椿隆之)から叱責され肩を落とす。そんな彼を励まそうとする望美(宮澤亜理沙)に、睦月はただ涙を流すだけで…。

 レンゲルの攻撃で傷ついた始(森本亮治)がハカランダに帰ってきた。倒れてしまった始を看病する遥香(山口香緒里)と天音(梶原ひかり)だったが、「人間に魂を売った」というレンゲルの言葉に傷ついた始は、無意識のまま天音に鋭い眼を向ける。やはり始は危険なアンデッドだ。心配する虎太郎(竹財輝之助)を剣崎は「ケガのせいで混乱していただけ」と諌める。

 橘は一人、桐生と会い、レンゲルのベルトを返すよう迫る。が、桐生は正義どころかレンゲルとして他のライダー、そして橘とも戦うと言い放つ。そんな桐生のすさんだ姿を許すことができない橘。桐生はそんな橘に対して「ならばギャレンとして戦え」と再び挑発する。

 レンゲルのベルトに再び執着し始めた睦月は、ギャレンのベルトを盗み出すと、剣崎らの制止を振り切り桐生のもとへ。そしてギャレンのベルトと交換にレンゲルのベルトを返して欲しいと懇願する。もちろんレンゲルに変身した桐生が睦月の求めに応じるはずがない。

 その場に駆けつけた剣崎と橘。剣崎はブレイドに変身し、レンゲルに立ち向かうが、やはりレンゲルの圧倒的なパワーに為す術がない。そんな戦いを目の当たりにしながら苦悩する橘。剣崎が言うように俺に桐生を救うことができるのか。自問自答していた橘は意を決したようについにギャレンに変身する。
「待ってたぞ、ギャレン」。
 ついにレンゲルと戦うギャレン。迷いを振り払ったギャレンはレンゲルに激しい攻撃を加えて圧倒。レンゲルは反撃もままならないまま、姿を消してしまう。

 傷ついたレンゲルは変身を解除、桐生へと戻るが、地面に落ちたレンゲルのベルトを睦月が拾い上げた。
「変身」。
 現れたレンゲルは4体のアンデッドに桐生を襲うように指示して立ち去っていく。アンデッドに襲われ悲鳴をあげる桐生。と、そこへブレイドとギャレンが駆けつけると、ブレイドは3体のアンデッドを次々と封印。そして、最後に残ったボアアンデッドもみごとに封印する。

 しかし、桐生の傷は深かった。
「なりたかったよ……おれも……仮面ライダーに」。
 涙する橘の目の前で桐生は静かに息を引き取った。
 
脚本 井上敏樹
監督 石田秀範
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋