第18話 2004/5/23
「暗闇を操る魂」
 レンゲルの正体はあの高校生・睦月(北条隆博)だった。
 レンゲルはブレイドに襲いかかると、反撃しようとしたブレイドのラウズカードから、ローカスト、ディアー、ジャガーという3体のアンデッドを解放してしまう。しかし、体に変調をきたしたレンゲルは変身を解除。睦月は変身してからのことを何も覚えていない。剣崎(椿隆之)はそんな睦月に怒りを露にする。

 橘(天野浩成)は、かつて橘の前にギャレンの適合者とされていた男・桐生(増沢望)と再会した。桐生は烏丸所長(山路和弘)からギャレンを捨てた橘の力になって欲しいと頼まれていたが、「俺はお前を助けたりはしない」と言いつつ、犯罪者を次々と裁く現在の自分の姿を見せつける。桐生はギャレンに変身する実験で右手を失い、ギャレンになることをあきらめたが、正義への憧れが捨てきれず犯罪者に制裁を加えるようになったという。桐生のやり方は許されるものではない。異議を唱える橘は一方で彼のやりきれない 気持ちを思うと何も言い返すことができない。

 睦月を連れ帰り、虎太郎(竹財輝之助)や栞(江川有未)の前で説教する剣崎。何も覚えていないとはいえ平謝りの睦月だが、ベルトが体に慣れてくれば自分も仮面ライダーとして…。しかし、剣崎はそんな睦月の考えを言下に否定すると、さっさとベルトを没収する。
 寂しく帰路についた睦月だったが、机の上にベルトが戻ってきていた。
「おれ、頑張って、お前の力をおれのものにしてみせる」。
自室でひとり喜ぶ睦月はベルトを前に誓うが、次第にベルトの邪悪な意志に取り憑かれて…。

 翌日、睦月がバスケット部の試合で選手たちを突き飛ばすような反則プレーを見せた。たちまち先輩たちに叱責される睦月。望美(宮澤亜理沙)も今回は睦月を庇うことができないが、なんと睦月はその先輩たちを逆に殴り飛ばしてしまう。さらにベルトを追ってやってきた剣崎に対しても素っ気無い態度をとり、望美を唖然とさせる。
「何かあったんですか?」。
 睦月の変貌ぶりを心配する望美。剣崎はそんな彼女から、睦月が「自分は闇の中から生まれた」と言っていたことを知らされる。

 望美との下校途中、睦月が身体の変調に苦しみ始めた。やがて睦月の洋服から多数の蜘蛛が現れると、睦月は望美に襲い掛かった。
「やめて、睦月!」。
 望美の悲鳴に我に帰った睦月は、ベルトの恐ろしい力を初めて知り、レンゲルのベルトを川へ投げ込む。しかし、ベルトはまたも睦月の目の前に現れると、不気味な声でささやいてくる。
「俺を受け入れろ、俺の力を」。
 そして無理やり睦月の腰に張り付くと、レンゲルに変身、バイクでどこかへ走り去ってしまう。

 アンデッドが出現した。ボアアンデッドに加え、レンゲルがブレイドのカードから解放した3体が暴れている。ブレイドよりも先に現れたレンゲルは、4体のアンデッドを相手に激しい戦いを。やがて剣崎と橘、そして始(森本亮治)も合流。剣崎はブレイドに、始はカリスに変身して戦いの輪に加わる。
 しかし、アンデッドとレンゲルのパワーに次第に押されていくブレイドとカリス。
「やめろ、睦月!」。
 ブレイドのそんな叫びにレンゲルの心は一瞬睦月へ。ハッと手を止めたレンゲルはブレイドの攻撃をまともに受け、変身を解除してしまう。と、そこへ桐生が現れた。
 桐生はレンゲルのベルトとカードを拾い上げると、自らがレンゲルに変身。なぜか家来のように集まるアンデッドを使い、ブレイドとカリスに攻撃を仕掛ける!
 
脚本 井上敏樹
監督 石田秀範
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋