第14話 2004/4/25
「エース封印!」
 サーチャーに現れたアンデッドを追って現場にやってきた剣崎(椿隆之)だったが、そこで見つけたのはギャレンとピーコックアンデッドに倒された始(森本亮治)だった。剣崎は近くの山小屋へ始を運ぶと、ケガの治療をしたりおかゆを作ってやったり、と介抱する。意識を取り戻した始はそんな剣崎に素っ気無い態度をとりつづけるが、素直におかゆなどを食べ始める。

 連絡がとれなくなった剣崎を心配して虎太郎(竹財輝之助)と栞(江川有未)が山小屋へとやってきた。アンデッドの始を助けたことがわかったら何を言われるかわからない。懸命に隠そうとする剣崎だったが、あっさりバレてしまい虎太郎から責められる。
「でも、あいつは何度も天音ちゃんを助けてくれたんだし」。
 懸命に説得する剣崎だが、虎太郎は納得できない。

 カテゴリーAが現れた。橘(天野浩成)は小夜子(粟田麗)からギャレンを再生した植物の危険性を指摘されるが、闘える自分に喜びを感じている橘は耳を貸そうとしない。そんな橘にかつての優しさを取り戻して欲しい小夜子は、「道ばたの花みたいにひっそりとでいい、私はあなたとそんなふうに生きていきたい」と思いを告げる。さすがに心を痛める橘だったが、振り切るように首を振ると「君とは一緒に生きられない」と、伊坂(本宮泰風)に指示されるままに現場へ急行する。

 剣崎もブレイドに変身、途中ピーコックアンデッドに邪魔されながらも現場へ向おうとするが、肝心のカテゴリーAが消えてしまった。そのカテゴリーAが現れた現場で小さなクモを見つけた剣崎は山小屋へ向うと、始からカテゴリーAが蜘蛛の子を吐くのは単なる習性に過ぎないことを聞き出す。ということは、伊坂が適合者を見つけているかどうかもわからない。剣崎はそう答える始に親しみを感じ、去っていこうとする彼に「よかったら…」と声をかける。そんな剣崎に始も「ありがとう」と珍しく礼を言い、2人の間に奇妙な友情が芽生える。

 カテゴリーAが出現した。栞からの連絡を受け現場へと向う剣崎だったが、一足早くギャレンがカテゴリーAと戦いを。そしてついにスパイダーアンデッドを倒すことに成功、ギャレンは伊坂から預かったカードに封印、クラブのAのカードを手にする。
「よくやった橘、そのカードを渡してもらおう」。
 これで伊坂は新たなライダーを作る。そして、そのライダーも自分のような過酷な運命が強いられる…。橘は伊坂の命令を拒否するが、例の植物の効果が失われつつあるギャレンは伊坂の敵ではなかった。ピーコックアンデッドのすさまじい攻撃をまともに受けたギャレンは橘へと変身を解除、あっさりとクラブAのカードを奪われてしまう。
 ようやく駆けつけた剣崎は、橘からすべてを聞かされ、これから現れるであろう新たなライダーを思い不安を抱く。

 カリスを狙うドラゴンフライアンデッドが出現、遥香(山口香緒里)と天音(梶原ひかり)を人質にとり、始をおびき寄せようとする。
「やめろ、その人達に手を出すな!」。
 怒りを露に始は、アンデッドの声に引き寄せられていく。

 敗北感を噛み締める橘は今さらながら小夜子の言葉を思い出していた。
「道ばたの花みたいにひっそりでいい、私はあなたとそういういふうに生きていきたい」。
 無理だ、俺には…。そう思った瞬間、伊坂の攻撃で傷つき倒れている小夜子を発見する。
「小夜子、しっかりしろ!」。
 懸命に助け起そうとする橘だが、小夜子は「ごめんね」という言葉を遺すとそのまま息を引き取ってしまう。
「小夜子、死ぬな、小夜子、小夜子―っ」。
 小夜子の遺体を抱きしめる橘の悲痛な叫びは、むなしく空へと響き渡った。
 
脚本 今井詔二
監督 長石多可男
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋