第1話 2004/1/25
「紫紺の戦士」
 1万年前、52枚のカードに封印された不死の生命体アンデッド(undead)だったが、カードを発見した何者かが封印を解いてしまい現代に甦らせてしまった。殺戮を繰り返すアンデッドを再びカードに封印するため、人類基盤史研究所(通称ボード)の烏丸所長(山路和弘)らは「変身ベルト」を開発。橘(天野浩成)と剣崎(椿隆之)にそのベルトを託し、橘は仮面ライダーギャレン、剣崎は仮面ライダ ーブレイドとしてアンデッドと戦うよう義務付けられる。

 そして、今日もギャレンは新たに現れたバット(コウモリ)アンデッドを倒すべく壮絶な戦いを。剣崎もブレイドに変身し、ギャレンを援護する…が、最後はギャレンが先輩の貫禄でバットアンデッドを撃破。D8のブランクカードに封印する。
「さすがは橘さん」。
 鮮やかな先輩の戦いぶりに一人感心する剣崎の前に、突如白井(竹財輝之助)と名乗る青年が現れた。科学専門のノンフィクションライターを目指している、という白井はブレイドとギャレンの戦いを目撃。仮面ライダーについて取材させろ、という。目を輝かす白井だが、そんなことに協力できるわけがない。その場をごまかし、剣崎はとっとと逃走して…。
 ボードで剣崎と橘は、烏丸所長、研究員の栞(江川有未)と今後の対策を練るが、なぜか橘は烏丸に反抗的な態度をとると、剣崎に「利用されないようにしろ」と忠告する。利用されるな?一体誰に…。剣崎は訳がわからない。

 剣崎が家賃を滞納、アパートを追い出されてしまった。ブレイドの特訓で2ヶ月留守にしただけなのに…。困り果てる剣崎の前に再び白井が現れ、仮面ライダーを取材することを見返りに家に来ないかと提案する。渋々白井の家へ行った剣崎だったが、豪華な洋館にびっくり。親の遺産を引き継いだため、一人暮らしをしているらしい。改めて「いっしょに住もう」と言われ悩む剣崎だったが、OKが出るまで記事は公にしないことを条件に白井の提案を受け入れることに。
 さっそく白井は、姉の遥香(山口香緒里)とその娘・天音(梶原ひかり)に「ライダーが来るんだ」と自慢を。9つの天音は目を輝かすが、カメラマンの夫を亡くして以来喫茶店を切り盛りしながら天音を育てている遥香は取り合おうとしない。と、そこへ遥香母娘の家に下宿する始(森本亮治)が帰ってきた。どこか暗い影のある始に馴染めない白井だが、遥香も天音もまるで家族のように絶大の信頼を寄せている。
 しかし、一人部屋に入った始は、突如湧き上がってくる力を懸命に抑えつけようと必死に耐える。その姿に新たな仮面ライダーの姿がダブるのだった。

 その夜、剣崎は忌まわしい悪夢で目が覚めた。炎に巻かれる両親を目の前にして、叫ぶ一真。両親すら助けることができなかった自分に、ブレイドとして人類と地球を守る力などあるのだろうか…。剣崎はひとり思い悩むのだった。

 翌日、ボードがローカスト(イナゴ)アンデッドに襲われた。すべての施設が破壊され、研究員たちのほとんどが殺されてしまった…。惨状を目の当たりにし呆然とする剣崎。その彼になんとか難を逃れた栞が信じられない言葉を投げかける。
「橘さんがアンデッドを操っているみたいなのよ!」。
 嘘だ、あの橘さんが、信じられない!栞を振り切るように飛び出すと剣崎の前にローカストアンデッドが現れた。
 よくもボードを…。怒りをみなぎらせた剣崎はブレイドに変身。アンデッドへと突っ込んでいくが、敵のすさまじい攻撃に窮地に追い込まれる。そんなブレイドを見つめるライダー、なんとギャレンが現れた。
「橘さん!?」。
 しかし、ギャレンはブレイドを助けようとせず、ただ見ているだけ…。本当に橘は自分たちを裏切ったのか…。苦悩する中、ただただ戦うブレイドだった。
脚本 今井詔二
監督 石田秀範
アクション監督 宮崎剛
特撮監督 佛田洋