12月のテーマ・パネリスト ntitle2.gif (1328bytes)

『激論!ガンバレニッポン&日本人』
='99年は復興元年だ!日本は私にまかせろ!!=

'98も残り少なくなってきた。あとわずかで1900年代最後の一年が幕を明けるわけである。戦争と革命の世紀といわれた1900年代のラストの1年はどんな年になるのだろうか。暗く沈滞した90年代に別れを告げ、明るい希望の見える2000年へのステップ台となるのだろうか。それとも混乱と激動を象徴した1900年代のフィナーレを飾る(?)様なさらに混迷したカタストロフィ(破局)への飛び込み台となるのだろうか?それにしても今年98年はある意味で戦後最悪の年だったかもしれない。昨年(今から丁度1年前程)の三洋証券、北拓や山一証券等、戦後ニッポンの経済神話を支えてきた大手金融機関の破綻は、経済大国ニッポンの実態が砂上の楼閣の様にもろい虚像にすぎないことを私達のみならず内外に強く印象づけた。虚像を流した荒波は年明けと共に日本列島を襲い暴れまくっていった。それは戦後日本の政治・経済・社会システムや人の生活のみならずモラルまでも根底から覆す様な荒い非情な波だったと云えよう。一方、タイ・韓国・マレーシアの悲惨さを見て日本人は初めてアメリカ式マネー資本主義の実体を知り、立ちすくんでいる様に見える。自由な資本主義が必ずしもパラダイスでないことがようやく日本人に理解されてきたのかもしれない。

ヌーベルバーグ(新しい波)はかつて日本の旧体制を変革したが、今回の第二の波は日本を沈没させようとしているかに見える。日本は果たして危機を乗り越えられるのか?そして2000年代に飛躍できるのか?気分は悲観的に見える。しかしそうした中にも多少の希望も見える。金融再生関連法案をめぐっての若手政治家、政策新人類と云われた若手議員達の動きだ。官僚の手を借りないと云って彼等は独自に法案を作り交渉し旧来の幹部達に批判されながらもしたたかに動き、与野党合意の基礎を作った。そして年の瀬を迎え、自・自連立がにわかに現実味を帯び、自民党内部では新グループ結成等、確かな胎動が始まっている。激動の時代はいつも無名の若い人・政治家・文化人達が変革の役割を担ってきた。政治・経済・社会…全てが闇の中にあり、日本人のモラル・生活基盤までもが崩壊の危機にある今、変革と再生そして復興の為の理念と方法を探ってみたい。

この1年日本人、とりわけマスコミは政治家・大蔵省をはじめとして戦後日本を創り支えてきたと思われるあらゆるものを批判し、金融自由化・規制撤廃等、新しいシステムを導入すべく活動してきた様にも見える。しかし今、目の前に横たわるのは、混迷する政治と自信をなくした官僚と、モラルなき銀行を初めとする日本型システムと、日本人そのものでもある。その意味で1999年は沈滞した90年代への決別の年になるのかそれとも更なる破局への飛び込み台となるのか極めて象徴的な1年と思われるこの年を迎える初日に当たり、「朝生」では日本と日本人の再生への方法を建設的に模索してみたい。





=Panelist=

司 会 :田原総一朗

進 行 : 宮崎 緑・渡辺宜嗣

パネリスト:

 石原伸晃    自民党・衆議院議員
 渡辺喜美    自民党・衆議院議員
 枝野幸男    民主党・衆議院議員
 小池百合子   自由党・衆議院議員
 佐々木憲昭   日本共産党・衆議院議員
 辻元清美    社民党・衆議院議員

 大島 渚    映画監督
 木村三浩    新右翼「一水会」書記長
 金 美齢    JET日本語学校校長
 佐藤治彦    経済ジャーナリスト
 デーブ・スペクター 放送プロデューサー
 野坂昭如    作家
 松崎菊也    タレント
 宮崎哲弥    評論家
  +

+
+

表紙

All documents, images and photographs included in this site are owned by TV-Asahi.
For any purpose, using them by others are strictly prohibited.

Copyright(C) 1995-1998 Asahi National Broadcasting.