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『激論!田舎が都会をクイつぶす?!
 補助金行政、都会と田舎どっちに住む……

長引く景気の低迷の突破口も見いだせないまま、遂に新年度を迎えることとなりました。新年度予算はどうにか成立しましたが、内外、とくにアメリカからの強い要請もあり、早速、補正予算での景気回復のための財政出動が具体的に検討されはじめています。昨年末に、橋本首相自らが旗振り役となって成立させた財政構造改革法の「赤字財政からの脱却」という志は、あえなく後退を強いられることとなったわけです。しかし、その財政出動の中身は、減税の必要性が大きく叫ばれたにもかかわらず、やはり従来の「公共事業中心」の形になると見込まれています。

昨今、地方での補助金による「ウワモノ行政」が「税金の無駄遣いだ」という指摘を多く受けるようになってきました。確かに、「この建物の必要性は?」と首を傾げたくなるものも見受けられます。しかし、景気対策としての効果的な財政投下は、やはり土建を中心にした公共事業が一番即効性があり、地方の雇用確保の点からも有効であるという指摘もあります。その一方で、「ウワモノ」建設による、地方債の乱発や施設維持費の嵩みなどで地方財政が破産状態になっている等、補助金浸けの地方自治の問題も深刻化しつつあります。
高度経済成長期に「国土の均衡ある発展」をうたい文句に、様々な財源から時には赤字国債を発行してまで、優先的に地方に投下されてきた「地方交付税」や「補助金」は、景気の停滞期を迎えた今日、その在り方自体がいま改めて問われることとなっています。 そして、このような地方に対して行われる公共事業を中心とした「補助金行政」が、いま都会と地方との軋轢を産み始めています。都会生活者の納めた税金が、一方的に地方にばらまかれ、しかも無駄に使用されている、と言うのがその軋轢の原因だと指摘されています。

そこで、今回の「朝まで生テレビ!」では、地方行政、ことに地方の自治体の代表、都市部の自治体の代表、加えて、国政に携わる国会議員、官僚の方々など、「補助金行政」にそれぞれの立場から関わる当事者の皆様にスタジオにお集まり頂き、敢えて『田舎が都会をクイつぶす』といった刺激的なタイトルの下、「都会生活と田舎生活それぞれのメリット・デメリット」から「都市と地方の補助金配分の在り方」や「いかに有効に私達の税金を使ってゆくか?」と言った問題まで、忌憚なく議論を展開してみたいと思います。



=Panelist=

司 会 :田原総一朗

進 行 : 宮崎 緑・渡辺宜嗣

パネリスト:

 アン・マクドナルド 宮城大学看護学部専任講師
 石原 伸晃   自民党・衆議院議員・東京8区
 猪瀬 直樹   作家
 岩國 哲人   民主党・衆議院議員,元出雲市長
 大宅 映子   ジャーナリスト
 親松 貞義   北海道赤平市長
 齋藤 愼    大阪大学経済学部教授
 千保 一夫   大田原市長
 内藤 尚    東京都議会議員・自民党・品川区
 中越 武義   高知県檮原町長
 堀 紘一    ボストンコンサルティング グループ社長
 松岡 利勝   自民党・衆議院議員・熊本3区
 村野まさよし  ノンフィクション作家
[VTR出演]
 青島 幸男   東京都知事



表紙

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