■ 5月のテーマ・パネリスト |
米軍再編について日米安全保障協議委員会(2プラス2)において日米間の最終合意がなされました。 米軍の移転にかかる費用(どこかからでたのか3兆円などという数字も出ていますが)の負担について大きく議論になっています。合意からすでに10年が過ぎてしまった沖縄の普天間基地の移設についても、ここでようやく合意に至りました。また、住民投票で、反対の意思表示がなされた、厚木基地の米空母艦載機部隊の岩国への移設も遂行されるようです。これら最近取り上げられる在日米軍に関する出来事の根幹には、すべからく「米軍再編」の問題が横たわっているわけですが、それにつけても、日本における米軍再編問題に関する関心は、「米軍施設」の移設、つまり「厄介な施設が、地元から出ていってくれるか?地元に来るか?」という点に大きな比重がしめられているように思われます。「米軍再編」の本当のキーポイントは「基地問題」にあるのでしょうか?2プラス2の合意で示された「日米同盟の新たな段階」というのは、いったい何を意味するのでしょうか? 9・11以降、アメリカの世界戦略がどう変わり、それに伴い軍事力の整備がどうなされてきているのか?その延長線上で、在日米軍基地は、どのように位置づけられ、どのような役割を担うことになっているのでしょうか?そして、日本の自衛隊と日本国そのものの位置づけは、どうなされているのでしょうか?そこに、焦点を定めなければ、この大きな流れの中で、私たち日本と日本国民は自らの行く末を見定めることができないのではないでしょうか? 「アメリカ追従」「51番目の州」などと揶揄されながら、是非はともかく二人三脚で戦後の60年を歩んできた日米両国は、その関係をこれからどのように変わってゆくのでしょうか?その行くえを定める大きな指針を、今回の「米軍再編」から読み取ることはできないのでしょうか? その一方で、小泉外交の結果として対中、対韓関係は冷え切っています。両国との関係の再構築は急務であることも間違いありません。日本は本当にアメリカ一辺倒で良いのでしょうか? そこで、今回の「朝まで生テレビ!」では、米軍再編と日米関係を軸に日本の将来について、各界の論客をお招きして、徹底討論します。 |
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