■2月25日のテーマ・パネリスト |
第2期ブッシュ政権が、幸先の良いスタートを切ったようです。世界中が懸念していたイラクの暫定国民議会選挙も終わり、ブッシュ大統領も「際立った成功」と賞賛しています。テロ行為は相変わらず続き、むしろ治安は悪化していると伝えられますが、とりあえず、新生イラク誕生へのタイムテーブルは予定通り進んでいるようです。 また、中東問題の根幹ともいわれる、「パレスチナ問題」も、ライス新国務長官のイニシアティブのもと、アラファト後のイスラエル・パレスチナ関係に、微かにではありますが和平の兆しが見え始めています。 今月末には、ブッシュ大統領のヨーロッパ歴訪が予定されており、イラク戦争以来、溝の深まっていたヨーロッパ各国との関係修復も見込まれています。 「9・11」に端を発したアメリカの単独行動主義が、この3年間、世界中を振り回してきたわけですが、第2期ブッシュ政権は、その単独行動路線から国際協調路線へ大幅に路線を変更したかのようにも見えます。 一方で、アメリカ経済は、イラク戦争の影響かどうかは定かではありませんが、ここのところ好調が伝えられています。しかしながら、その反面、拡大するアメリカの財政赤字が「世界経済の危機」につながると、警告する声もあります。経済的にも国際協調路線にもどらなければならない理由があったのでしょうか? また、先日、北朝鮮の「核保有」声明が正式に行われましたが、北朝鮮の真意もさることながら、いまこの段階での「核保有」声明は、6ヶ国協議やアメリカの外交政策にどのような影響を与えるのでしょうか? ともあれ、第2期ブッシュ政権の外交政策は、これまでの単独行動主義から国際協調主義へ転換したのでしょうか?もし、そうであるのならば、なぜ、第2期ブッシュ政権は大きく外交の舵を切ったのでしょうか?その影響は、国際社会にどのように波及するのでしょうか?そして、日本は、その動きにどう対応すればよいのでしょうか? ことに、拉致問題解決と6ヶ国協議との間で板ばさみの状態にある日本の対北朝鮮政策は、今後どうなるのでしょうか? 今月の「朝まで生テレビ!」では、スタートを切った第2期ブッシュ政権の政策の傾向と対策を徹底討論したいと思います。 |
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