戦闘終結宣言から半年以上が経ちますが、イラクでは日が経つにつれテロが頻発する
ようになり、最近では、国内のみならず、近隣諸国でも関連すると思われるテロが多
発しています。その攻撃は、現地に展開する米英軍のみならず米英軍を支援、支持す
る国々、国際機関にまでその矛先が向けられています。年内に自衛隊を派遣しようと
いう日本もその例には漏れず、先日にはバグダットの日本大使館前では、威嚇とも思
われる発砲事件があり、また「もし自衛隊を派遣するようならば東京をテロの対象に
する」といった脅迫が、アラブ系メディアに届けられもしました。この期に及んで、
国民にも遠いイラクの地での出来事がまさに他人事ではなくなってきた感があるの
か、日本国内でも自衛隊の年内のイラク派遣を改めて問い直す声があがり始めていま
す。
総選挙後はじめて召集された臨時国会でも特別な審議が行われることもなく、小泉首
相は「状況を観て」という答弁を繰り返すばかりで、国民に対する説明責任を疎かに
しているのではないかという指摘もあります。
では、どのような状況になれば、自衛隊を派遣するべきなのか?そもそも、自衛隊は
派遣すべきなのかどうなのか?派遣しないという選択はありえるのか?犠牲を覚悟で
自衛隊をイラクに派遣する、そして、国民をあえてテロの危険にさらす、そこまでし
て守るべき「国益」とは一体何なのか?そして、「9・11」以降一貫して問われて
きた、「日米関係」のあるべき姿とは?…
今月の「朝まで生テレビ!」では、自衛隊のイラク派遣が目前と言われる状況で、改
めてこの問題を徹底討論したいと思います。 |