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激論!亡命事件と日本の外交

 国民の期待を一身に背負って登場した小泉首相は、政権発足1年を過ぎても思うほどの成果も得られず、内閣支持率は急降下、いまや「不支持」が「支持」を上回る事態となっています。そこで、早々とささやかれるのが「次期首相」・・・。最近の共同通信による調査では、「首相にしたい人」という項目で石原慎太郎氏が、2位の小泉現首相を大きく引き離して、堂々のトップを飾っています。

 石原氏の都知事としての手腕や、歯に衣着せぬ物言いは、我々が日ごろ感じている閉塞感を打ち破ってくれるような、ある種の爽快感があります。巷では、石原氏を次期首相に担ごうという声もあがり始め、関係する書物も多く出版されています。この「石原首相待望論」とも言える現象は、今の停滞する政治状況への苛立ちを反映しているのだろうと思われます。
がしかし、なぜ、石原氏なのでしょうか?石原首相の実現可能性はどの程度のあるものなのでしょうか?また、もし石原氏が首相になるようなことがあったとしたら、それはどのような手順でことが進むのでしょうか?その過程で、ダイナミックな政界再編が行われることになるのでしょうか?

 想像はたくましくなるばかりですが、一方では、一連の石原氏の言動に対して、一貫して批判を続け、石原首相待望論に危機感を募らせる人々もいます。石原氏の政治家としての問題点とは、一体どのあたりにあるのでしょうか?「愛国心」を公然と掲げ、「反米」「反中」のスタンスを明確にして「日本の自立」を説く石原氏の言論は、思想を異にする人々にとっては脅威であり、様々な軋轢を生んできました。
しかし、そのような石原氏が、東京都知事として圧倒的な支持を得、また、次期首相への期待も高まっていると言う現状を考えれば、一般国民、社会の側にどのような背景があるのか?なにがそうさせているのか?といったことを考えてみる必要があるのではないでしょうか?「石原首相待望論」というムーブメントを切り口に見ると、現代の政治、経済、社会の問題が、浮き彫りになってきます。
そこで、今回の「朝まで生テレビ」は、この「石原首相待望論」ともいえる現象を入り口に、いま日本の政治が置かれている状況の問題点や、今回のワールドカップでも見て取れるナショナリズムについてまで議論してみたいと思います。




司会: 田原総一朗
進行: 渡辺宜嗣 丸川珠代
パネリスト: 市川 周(一橋総合研究所,市川アソシエイツ代表)
大谷 昭宏(ジャーナリスト)
小沢 遼子(評論家)
金子 勝(慶応大学教授)
穀田 恵二(日本共産党・衆議院議員)
徳田 虎雄(自由連合・衆議院議員)
西村 眞悟(自由党・衆議院議員)
西尾 幹二(ドイツ文学者,電気通信大学名誉教授)
野坂 昭如(作家)
花岡 信昭(産経新聞論説副委員長)
矢崎 泰久(ジャーナリスト)
山口 二郎(北海道大学教授)


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