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『激論!日本の戦争』
 いわゆる"戦争の世紀"と評された20世紀も終わり、その世紀末には南北朝鮮が歴史的第一歩を踏み出し、米・朝が急速な接近を見せるなど戦後55年を経て日本を取り巻く状況が大きく変化しています。
一方、日本にとって20世紀の「負の遺産」、とりわけ第二次大戦のそれは至る所に散見できるし、21世紀の課題として国際間でより重要となるだろう問題も少なからずあります。

 戦後世代が国民の約7割を占める昨今、先の戦争も風化の道を辿ってきた中で、'98年小林よしのり著「戦争論」が世に出て以来、その毀誉褒貶は多々ありながらも、世代を超えての「戦争論」論争が展開されるなど各界に大きな波紋を投げかけ、多くの問題提起をしてきました。また、これまで「戦争」を語ることがタブー視されてきた風潮にあって、"平和"の為に"戦争"を語る作業もなされて来ました。

 「朝まで生テレビ!」ではこれまで「従軍慰安婦問題」、「極東軍事裁判」、「戦争論」などを都合6回に亘って議論して来ました。今回は21世紀最初の放送という位置づけの下に、敢えて"日本の戦争"と言うテーマでの討論を企画しました。近・現代史を論じる上で細部に亘る事実認定は必要不可欠ですが、それ故に議論が硬直化し、平行線のまま中々核心に到達できないのが実情でした。そこで今回は、政治性、思想性を超えて、日本は何故勝算のない太平洋戦争に突入して行ったのか、何故回避できなかったのか、さらに何故総括できなかったのかを様々な角度から論じてみようというものです。

 20世紀最後の10年は閉塞感に覆われ、混迷を続けた日本でしたが、「あの戦争」の"何故"を論証することで、新世紀日本が教訓としうるものが少なからずあるのではないかと思われます。
 


=Panelist=

司会進行 :田原総一朗

進 行 : 渡辺宜嗣・丸川珠代

パネリスト:

 猪瀬 直樹  (作家,「昭和16年夏の敗戦」)
 笠原 十九司 (都留文科大学教授<中国近代史>)
 姜 尚中  (東京大学教授)
 草野 厚  (慶応大学教授)
 土門 周平  (作家,「近代日本戦争史」・元防衛研修所戦史編纂官)
 中村 粲  (独協大学教授、「大東亜戦争への道」)
 秦 郁彦  (日本大学法学部教授)
 橋爪 大三郎  (東京工業大学教授、共著「天皇の戦争責任」)
 山田 朗  (明治大学教授<日本近現代軍事史>)
 小池 百合子 (保守党・衆議院議員)
 辻元 清美  (社民党・衆議院議員)
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