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先日発表された流行語大賞。
史上初の4つが選ばれました。
今年は、インパクトに残る言葉がたくさん生まれた年でした。
12月12日には「今年の漢字」が発表されます。
そして、
アナウンサーと言えば「言葉」。
普段、言葉と向き合い、
常に言葉について考えているアナウンサー。
皆さんに
「今年の言葉」
を聞きました。
まず、毎日、毎日新聞を読み、
硬軟織り交ぜた言葉を扱っているこのお二人。
『ワイド!スクランブル』で「活字ナビ」など新聞読みコーナーを担当。
野上慎平アナウンサーの今年の言葉。
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野上アナ |
昨年のこの時期。
度重なる暴飲暴食の果て。
社内健康診断で、肝臓と中性脂肪に×印。
こりゃアカン。
今年の元日、一大決心。
2013年、生まれて初めてのダイエット決行。
歩く。禁酒。歩く。長風呂。規則正しく寝る起きる。
覚悟はあっという間に実を結び、
春までに12sの減量に成功。
肝臓も中性脂肪も○印に。
しかぁぁぁぁし!!
部員からの「一気に痩せすぎじゃない?」という言葉。
今思えば、悪魔のささやき。
0と1は大きく違う。
0ならば、掛け算しても100になることはないが、
1ならば、掛け算すれば100になる。
酒も、飲まなければ、飲みすぎることはないが、
一滴でも飲めば、飲みすぎることにつながる。
「少しだけ。」「ちょっとなら」…。
あれよあれよ。あらららら。
「‘貯金’は使うためにある」
なんてね。誤った持論にいきついた果て。
9sの増量に成功。
結果。
3カ月で-12s。そこから半年で+9s。歯止めはきかず。
リバウンド王の名を欲しいままにした1年。
「今年の言葉」は「減増」で。
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なんということでしょう。
この一年間にそんなドラマがあったとは…。
今後の野上アナからも目が離せません。
続いて、『グッド!モーニング』で「やじうま新聞」コーナを担当。
飯村真一アナウンサーの今年の言葉
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飯村アナ |
私にとっての今年の言葉は「喜」です。
個人的で恐縮ですが、理由はふたつあります。
@祖母の名前が多喜子。
今年1月に母方の祖母が亡くなりました。
95才で、亡くなる前々日まで元気でした。
祖母が居ないのは寂しいですが、大往生だったと思います。
A日々平凡に生きられた。
大きな病気も怪我も無く、
仕事もして酒も飲めました。
平凡に過ごせたことは本当に喜ばしい事です。
来年はもうちょっと積極的に
喜びを掴んでいければと思っています。
釣りにも行けました。
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私も考えました。
「楽」はたくさんあったけど「喜」はあったかな…。
なかなか「喜」を探すのは難しいことに気づきました!
小さなことにも「喜」を感じたいものです。
次は、女性アナウンサー!
その言葉は優しく、心地よく、
時には鋭い言葉で本質を突きます。
大下容子アナウンサーの今年の言葉。
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大下アナ |
11月にヴァチカンの聖ピエトロ大聖堂にて歌ってきました。
演目はミサ曲と長崎に伝わる「オラショ」の
450年ぶりの復元演奏です。
翌日は別の教会で「第九」を歌いました。
インタビューをきっかけに仲良くさせていただいている
指揮者の西本智実さんが
アジア人として初めて「ヴァチカン国際音楽祭」に招かれたため
合唱団を結成することになり、その一員に加えていただいたのです。
音大出身の方が多い中で素人ですので、
とにかくなるべく足を引っ張らないようにしなければ。。。と
会社の荷物を置いたら楽譜に詰めかえて練習に通う日々でした。
その甲斐あってか第九では、5000人は入れる大きな教会で、
総立ちのスタンディングオベーションをいただき大感動!!
第九の中には
「厳しく隔てられていたものが魔力によってひとつになる」
という意味の歌詞があります。
まさに思想・民族・宗教などを乗り越える力が
音楽にはあるのだと体感した瞬間でした。
練習の過程も本当に楽しかったし、
ヴァチカンでの得難い体験は私の一生の宝物です^^
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ベールに包まれた大下さんの私生活。
この言葉で、大下さんの新たな一面を発見!
それにしてもスケールが大きいです。
続いて!
いつも、周りを気遣い、
すかさず、的確な言葉で合いの手を入れます!
島本真衣アナウンサーの今年の言葉。
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島本アナ |
2013年10月から
『グッド!モーニング』&『ニュースなぜ太郎』がスタートし
振り返るとまさに『心機一転』という言葉がぴったり当てはまる一年でした。
お休みの日も午前3時半頃に起きて掃除をしたり洗濯をしたり…
の生活が定番となり、すっかり特技は“早起き”です☆
今年はプライベートでも結婚もあり『心機一転』。
新生活を始めました。
スタートを切った2013年。来年は飛躍の年にしたいです。
「とったど〜」
今年はこんな大きい松茸に出会いました。
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そして、トリを務めるのはこの人!
学生時代は落語研究会に入り、落語一筋。
まさに、自由自在に言葉を操ります。
小木逸平アナウンサーの今年の言葉。
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小木アナ |
今年の言葉、ですか。
そもそも今年何をやったか全く思い出せん…
というところから始まるのは皆さんも同じでしょうか。
手帳をめくったりスマホの写真をパラパラと見たりして記憶の旅。
そんな中でふと思い出したのがこの言葉。
正にディープインパクトな言葉であり出来事だったな、と。
忘れていたくせに。
渡辺アナがお休みの時は
私が「スーパーJチャンネル」の司会をやることが多いのですが、
なぜか往々にして大きいニュースが起こります。
慣れていないんだからイレギュラーな進行は避けたいところですが
そうは問屋が卸さんのです。
2月15日金曜日。
ああ、今日一日乗り切れば一週間のピンチヒッター
が終わるぞ。いやあ、よくやったな俺。
と、もう終わった気になりかけていた午後のニュースルーム。
「まだ未確認情報なんだけど、ロシアに隕石が落ちたって…」
い、いんせき?
思考停止状態の脳に飛び込んでくる衝撃的な映像。
キャリアも15年を超えれば
大抵のことには落ち着いて対応できるんですが、
予備知識が全くない、しかも科学的な分野のニュースが突然起きて、
でも冷静に状況を把握して、分かりやすく伝える…
考えただけでパニックになりそうでしょ?
結果、何とか及第点だったかな、
とは自己愛が強すぎるかもしれませんが、
走りながら考え、人の話に耳を傾け、伝えながらも考える。
ああ、自分はこれをやるためにここにいるのだな、と思い出す。
というわけで、私にとっての今年の言葉は「隕石」です。
忘れてたくせに。
注)----------------------------------------------------------
2013年2月15日 ロシア・チェリャビンスク州に隕石が落下。
衝撃波で一帯の建物の窓ガラスが割れるなどし1500人以上が負傷した。
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先輩、さすがです。
後にも先にも、私たちは、
今年の言葉に「隕石」を選ぶことはないかもしれません。
まさに今年ならでは。
今年もいろいろありました。
皆さん、よいお年を。
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