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  Reported by 寺川俊平

10年前。
福岡で、金を6つ手にした男。



2000年のシドニーオリンピックで400m自由形メダル。
更に翌年の、2001年の世界水泳福岡で6つのメダルを獲得したソープ。
2006年に惜しまれつつも現役を引退。

そして

それから5年。

今年、
そんな水にこよなく愛された男がレースに戻ってきているのをみなさんご存知ですか?!
ロンドン五輪を目指し現役復帰、
イアン・ソープが明日から東京・辰巳で開催される競泳ワールドカップにエントリーされているんです!

FINA競泳ワールドカップ東京2011
放送:テレビ朝日
      12日(土)27:25〜28:35
      13日(日)GETSPORTS内
CSテレ朝チャンネル
      12日(土),13日(日) 15:55〜18:00 生放送
BS朝日
      19日(土),20日(日) 26:00〜27:10
実況:森下桂吉 三上大樹  
解説:宮下純一

皆様、是非ご覧ください!!!!!

 

 

・・・・さて番組告知はここまでです。はい。
せっかく、ヒーローが戻ってくる、ということで、
チャレンジしてきました。

イアン・ソープに。
と言っても本人はいないので、その記録に。


本当は、実況する2人どちらかにお願いしたかったのですが、
それは残念ながら無理だったので、場内アナウンスを担当する私が自らチャレンジです。

本来であれば今回の大会の会場、辰巳国際水泳場でこの対決を実現させたかったのですが、
調べたところもうW杯の準備に入っていてプールがもう使えません。悲劇。



き、きき企画だおれになるぅぅ!!

ということでやってきたのは横浜国際プール。



いざ!!

当時、イアン・ソープが記録した400m自由形の世界記録(02年当時)に
私寺川が挑戦してきました。
当時の記録:3分40秒08

もちろん、普通に勝負して勝てるはずがないのでソープさんにハンデはつけさせていただきました。
私が泳ぐのはソープさんの半分の200m。

※ 場内は撮影禁止だったので、計測したストップウォッチでその勝負の過程をご紹介します。

一般利用が可能なサブプールは25mに仕切られておりまして、
200mを泳ぐには、8本(25m×8=200m)を泳がなくてはいけません。

入念にアップを重ね、いざ挑戦。

最初の25mは最高のスタートでした。



18秒45 

後半少し落ちてくることは計算しつつも約20秒×8本=2分40秒
このままでいけば1分の差をつけて勝利を掴めるはずです。

しかし・・・



25mから50mまで:26秒08

あっという間に筋肉には乳酸がたまり身体が重くなり、呼吸も苦しくなりました。
この時、私は泳ぎながら、水泳選手の身体にあれだけの美しく力強い筋肉がついていく理由を、身をもって感じていました。
持久系・瞬発系、どちらの質の筋肉も備えてなくてはならないのです。


それにしても、泳ぐってきつい!

そこからは更にスピードが落ち・・・

水をかいても、かいても進まない・・・


遠のきそうになる意識のなか、なんとか最後まで泳がなくては示しがつかない、そう気力で泳ぎ、そしてフィニッシュ。タイムは・・・・



4分37秒63

・・・・
私がラスト50mを泳いでいる間にソープさんはゴールしていました。
ソープさんの400mの記録に対して、私は200mのタイムでおよそ1分の差をつけられ敗戦。


泳ぎ終わった後全く整わない自分の呼吸から、歯が立たなかった悔しさと、半分なら勝てるだろうと甘く見ていた自分に恥ずかしさを覚えました。

結果、わかったことは、本当にスイマー達は超人だということ。

我々からは想像もつかないようなスピードで泳いでいるんですね。

そんな競泳の世界で、かつて頂点に立ったイアン・ソープ。
そんな男が帰ってきたんです。
そして、日本で泳ぐんです。

これは是非、なんとしてもご覧下さい!!
私が身をもって示した、超人たちの世界をお見逃しなく!!!!



相当苦しかったです・・・
 

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<このコーナーは清水俊輔と、 2年目の菅原知弘寺川俊平森葉子と、
1年目の斎藤康貴青山愛が担当しています。
 
    
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