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  Reported by 松井康真 

去る12月1日(金)、
今年も「ANNアナウンサー賞」の栄えある第5回受賞者が決定し、表彰式が行われました。
これはANN系列加盟26社(※)のアナウンサーが1年間(毎年9月30日〆)を通じて携った業務のうち、
多大な努力と1年間の成長、技術向上が顕著な人に対し、年1回行われるもの。
いわば、ANN系列局のアナウンサーの中から、
年間で最も優秀なアナウンス業務を行った人を選ぶものです。
各局での社内オーディションを経た総エントリー数50本を数える中、
各部門合計9人の方々が受賞しました!
 (※)ANN系列加盟26社=テレビ朝日系列フルネット24社とクロスネット局である福井放送テレビ宮崎


テレビ朝日亀山編成局長と一緒に
【優秀賞】

■高校野球実況部門
  山形テレビ   佐藤 優 アナウンサー


■原稿のあるもの部門 (ニュース、ナレーションなど)
  名古屋テレビ放送   神取 恭子 アナウンサー


■原稿のないもの部門 (リポート、フリートークなど)
  名古屋テレビ放送   倉橋 友和 アナウンサー


左から倉橋アナ、神取アナ、佐藤アナ
【奨励賞】

■高校野球実況部門
  名古屋テレビ放送   山田 泰三 アナウンサー
  北陸朝日放送   橋本 和芳 アナウンサー


■原稿のあるもの部門 (ニュース、ナレーションなど)
  北陸朝日放送   斉藤 彩 アナウンサー
  長崎文化放送   大嶋 真由子 アナウンサー


■原稿のないもの部門 (リポート、フリートークなど)
  福島放送   佐藤 さやか アナウンサー
  長崎文化放送   和田 愛美 アナウンサー


ANN系列アナウンサー責任者総会で認証されました


  それでは各受賞者の喜びの声です 。



【優秀賞】

■高校野球実況部門
 
    山形テレビ   佐藤 優アナウンサー  (入社6年目)

「第88回全国高等学校野球選手権」
甲子園応援実況 日大山形 対 早実 戦



受賞の知らせを聞いた日は30歳の誕生日でした。
初めは耳を疑いましたが、何より嬉しいバースデープレゼントになりました♪
夢だった甲子園実況。
さらに山形県勢初 夏の甲子園ベスト8の歴史的瞬間の証人になった時、
「2006夏が人生の絶頂だ!」と感じました。
これだけでも充分なのに、優秀賞の受賞、こんなにいい事尽くしでいいのでしょうか(笑)、
今でもシンジラレナ〜イ気持ちです。       
初めて甲子園に足を運んだのが20年前、10歳の夏(あの桑田・清原が高校3年生)、私の母校は日大山形中、日大山形の荒木監督は元YTS野球解説者、投手コーチは私の恩師。
大会期間中は食事から下着まで(笑)ゲンを担ぎまくりました。
これらの出会いが力となって、後押ししてくれたんだと思います。
大好きな野球実況、もっともっと上手くなれるように頑張ります! 
この受賞は、多くの人に支えられてのものですが、何より「日大山形」に心から“ありがとう”です!!


【選考委員の講評】
04年に奨励賞を受賞している佐藤だが、この2年の成長ぶりは驚異的である。
今回のエントリー作品「日大山形―早稲田実業」は、県勢初のベスト8進んだチームと同じく、
自信に溢れた堂々たる甲子園での実況であった。
なかなか中継のチャンスに恵まれない山形の地にあって、短期間にこれだけの中継レベルにまで高めた陰には、多忙な日常業務の合間にしっかり野球場に通い、意識して野球中継を見て、研究研鑽をしていればこそ…と、選考委員一同、深く感銘した。
野球の楽しさ…、今夏の甲子園での日大山形の戦いぶり…、
それを明るく楽しく若々しく、かつ、切れ味鋭く表現し、
チームと共に、解説者と共に「早稲田実業」に立ち向かっている感があり、
ふるさと実況の理想のような中継であった。
昨年は激論の末「優秀賞該当者なし」としたが、今年は「満場一致」で佐藤に決定した。


寺崎アナからインタビュー「初めは耳を疑いました」
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■原稿のあるもの部門 (ニュース、ナレーションなど)
 
    名古屋テレビ放送   神取 恭子アナウンサー  (入社5年目)

「ペットがゴミになる 〜捨てられる動物たち〜」 ナレーション



優秀賞をいただいたと連絡があった時、実は少しがっかりしていました。
優秀賞の上には最優秀賞があると思っていたので…。
2、3日勘違いをしたままだったので、真相を知ったときは喜びも一入でした。
これも全て今までご指導いただいた皆様、今回のVTRの担当スタッフの皆様のおかげです。
ありがとうございました。
今回の作品、「ペットがゴミになる」は、子供たちの夏休み期間中に、夕方のニュース情報番組で放送されたものです。「ペットを飼うとはどういうことか?」「命とは?」と、小さい子供から、お年寄りまで、幅広い世代に問いかけるようなナレーションを心がけました。
少し独特のトーンにチャレンジしたのですが、それを優秀賞というかたちで評価していただいたことで、自信になりました。
今後さらに声の幅、奥行き、深みが出せるよう頑張ります。
ちなみに現在は、深夜バラエティーでお色気声に挑戦中です。本当にありがとうございました。


【選考委員の講評】
優しく語りかけながらも緊張感を持たせる良いナレーション。しかも滑舌がしっかりしている。
スッと視聴者の耳に溶け込むナレーションで耳に響く。
おそらくこの番組の為の読み方をして本来の喋りとは違う一面を見せているのであろう。
引き出しの多さを感じさせる。


「優秀賞の上に最優秀賞があると勘違いしていました」
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■原稿のないもの部門 (リポート、フリートークなど)
 
    名古屋テレビ放送   倉橋 友和アナウンサー  (入社5年目)

「にっぽんど真ん中祭り」 リポート



これまでの人生あらゆる賞と無縁だったもので、ただ驚いているばかりです!
名古屋の夏を彩る「にっぽんど真ん中祭り」。
名古屋の中心、栄地区などを舞台に今年は2万人が豪快な踊りを繰り広げました。
札幌のソーラン祭り、高知のよさこい祭りにも引けを取らない「どまつり」特番のリポートは今回が2回目の担当。その祭りの熱気を伝えることこそが私の使命でした。
大舞台で輝くみなさんの緊張感。さまざまな壁を乗り越えて本番を迎えたみなさんの達成感。
視聴者の方々がお茶の間で熱気を感じられる臨場感…今年はこの3つのポイントを強く意識してリポートに取り組みました。
入社5年目にしてこのような名誉な賞をいただき大変光栄であり、
また今後の活動の大きな糧になると確信しています。


【選考委員の講評】
躍動感あるリポート、歯切れのいい喋りが雰囲気に合っている。
イベント自体をよく把握できており、車椅子のチームに事前に取材するなどテーマをしっかりとらえて、
本番に臨んでいる。また、参加者の声、衣装に関する情報を過不足無くカバーしている。
特に新人の時と比較すると、歯切れのよさが光り、喋りが聞きやすくなった。


「これまでの人生、賞というものに縁が無かったので驚いています」
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【奨励賞】

■高校野球実況部門
 
    名古屋テレビ放送   山田 泰三アナウンサー  (入社6年目)

「第88回全国高等学校野球選手権」
愛知大会準決勝 豊田西 対 愛産大三河 戦


「高校野球の中継、番組作りにおいて何よりも大切なのは、語る者の熱意だと信じています。」
今年の甲子園決勝を2試合とも実況したABCの伊藤史隆アナが大会前、メールにくれた言葉です。
球場に向かう電車の中、そのメールを読み返して実況に臨みました。_
尊敬する伊藤アナをはじめ、系列局の先輩方に選んでいただいたことが何よりうれしいです。
これからも、スポーツに限らず、さまざまな物事をいろんな言葉で切り取ることのできる「表現者」を目指して精進していきます。
最後に、この中継を一緒に作り上げてくれたスタッフ、アドバイスをくれた先輩方、そして何より、素晴らしい熱戦を見せてくれた高校球児の皆さんに感謝したいと思います。
本当にありがとうございました!


選考委員の講評】
野球をしっかり分かって、ゲームの予測をしながら中継ができている。
解説者へのふり、フォローも的確。参加者の中で一段高い印象。
安定感のある、安心感を与える喋りである。
今ひとつ雑さを消していければ、さらに格調高い中継になると思う。
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    北陸朝日放送   橋本 和芳アナウンサー  (入社2年目)

「第88回全国高等学校野球選手権」
甲子園 応援実況 金沢 対 智弁和歌山 戦


この度は、このような賞をいただき、大変光栄に思います。
高校時代は、応援団としてスタンドから選手たちに声援を送り、高校野球に熱中していました。
そして、今、アナウンサーとして実況席から野球を伝えられることを本当にうれしく思っています。
2年目の今年は、初めて甲子園で実況をさせていただきました。
あの吸い込まれそうな空間、そして、言葉では言い表せないほど興奮する雰囲気の中で、金沢高校の選手たちが野球をしている姿に大変感動しました。
その試合の実況で賞をいただけたことは、本当にうれしく思います。
これも、会社の先輩や研修でお世話になった先生方、そして切磋琢磨しながらやってきた仲間、支えていただいた多くの方のお陰だと思っています。
これからも、もっと野球を勉強して、もっと野球を好きになって、良い放送を視聴者の皆さんに届けていきたいです。がんばります!!


【選考委員の講評】
素直、無心、若さ…大変良い。
野球に対してとても真摯に謙虚に取り組んでいること、そしてそれを明るく楽しく中継に出せていることが素晴らしい。
このマインドは是非持ち続けて行って、その上でスキルを上げて、より上質な野球中継を目指してほしい。
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■原稿のあるもの部門 (ニュース、ナレーションなど)
 
    北陸朝日放送   斉藤 彩アナウンサー  (入社2年目)

「一夜限りの再会 〜お小夜と重蔵伝説〜」 ナレーション


最初、受賞の報告を聞いたとき、自分の耳を疑いました。
本当に本当に、ただただビックリするばかりで、しばらく放心状態でした。誠に恐縮に存じます。
ANN新人研修の時もですが、入社して2年目になっても、何をやってもてんてこ舞いで、
まったく自分が成長しているようには思えず、不安な日々を過ごしていました。
でも、気持ちばかり焦っても実力がすぐに伴ってくる訳でもないし、かといってスローペースでいても堕落してしまう、ゆっくり急ぎつつ今、自分に出来ることから確実にこなして習得していこうじゃないか!と、入社して1年半経って、やっと前向きに考えられるようになった矢先に、このような賞を頂き、大変励みになりました。心から感謝申し上げます。
まだまだまだまだ…果てしなく青二才の私ですが、志と目標は高く持って、自分の課題と向き合って精進していきたいです。
本当に有難うございました!!!


【選考委員の講評】
作品の雰囲気とマッチしたナレーション。2年目というキャリアだが、上達を感じさせる。自分のトーンをつかんだ印象。
持ち味の低音を強調させ過ぎる事無く、幅広い声を出す事が出来、丁寧な読み、表情も出ている。
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    長崎文化放送   大嶋 真由子アナウンサー  (入社10年目)

「被爆、敗戦から始まった 〜林京子と秋吉敏子のメッセージ〜」 朗読


原爆をテーマにした小説の朗読は、被爆地に生まれ被爆地でアナウンサーをしている私にとっても、迷いの連続でした。
戦争も被爆のことも知らない私が、どう伝えることができるのか。
作者の林京子さんにもお話を伺いました。
林さんは「被爆者の中だけじゃなく、現在の状況の中に(原爆が投下された)8月9日がある」と言います。つまり、過去の話ではないということだと思います。そのような思いを丁寧に読んでみようと思いました。
アナウンサーになって10年目。中堅と呼ばれるようになっても、常に迷いの連続です。
この賞をいただいたことで、これからも大好きなふるさとのいろんな思いを、丁寧に伝えていこうと心を新たにしています。ありがとうございます。


【選考委員の講評】
アナウンスの切れが良く、凛とした迫力、静かな力が伝わってきた。
動きの無い中で動きが見えるナレーションだった。
読みと会話の差や、その間、緩急が出せれば、ひとつの世界が出来たのではないか。
アナウンサーの仕事の可能性を示してくれた。
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■原稿のないもの部門 (リポート、フリートークなど)
 
    福島放送   佐藤 さやかアナウンサー  (入社3年目)

「ふくしまスーパーJチャンネル」
ドニーDEゴーゴーゴー!中継リポート


奨励賞をいただき、大変嬉しく光栄に思っております。
今回は私であって私ではないリポート…。全く違うキャラクターになりきっています。
どこまでテンションを上げたら良いのか、どうやったら視聴者の皆さんが楽しんでくれるか、頭を抱えることもあるのですが、“まずは自分が楽しむこと!”。研修で教えていただいたこの事を一番に取り組みました。
今回の賞でその大切さを再認識しております。楽しい中継は私の最も好きな仕事の一つです。
この賞を励みにして、今後も精進いたします!ありがとうございました!


【選考委員の講評】
とにかく楽しめた!!出演者や素人の雰囲気に助けられているが、不思議と楽しい中継。
嫌味が無く、いいキャラクター作りが出来ている。
テンション高く、はじけて盛り上げるのがうまい。しかもインタビューでも素人に自然に話を聞いている。
2年連続の受賞。
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    長崎文化放送   和田 愛美アナウンサー  (入社2年目)

「アサデス。」 甦る出島 中継リポート


「本当ですか?」知らせを聞いたとき、思わず大きな声を出してしまいました。
ディレクターやカメラマンをはじめ、たくさんの方々に支えられてできた中継リポートでした。
みなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
受賞したリポートは、前半が終わったところで「メリハリがない!!」とディレクターから一喝され、
後半なんとか取り戻そうと頑張ったリポートでした。あのときのあせりと緊張は今でも覚えています。
毎回中継を担当したあとは、放送を見直し、改善点を見つけ、次に活かすことを心がけてきました。
その積み重ねが受賞につながったのではないかと思います。
しっかりと情報を伝えるという軸を大切にし、楽しさ、わかりやすさ、私らしさを忘れずに、
さらに上を目指して努力していきます。ありがとうございました。


【選考委員の講評】
楽しめる中継になっていた。
実は段取りが多いにもかかわらず、1人でここまでやるのは大変な努力がいる。
キャラクターも良いし、自然なリポート。
これまでに感じられた“がさつ”な部分が随分改善されてきた。
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表彰式が終わって緊張から解放されたらこの笑顔

☆過去の受賞者の模様はこちら☆
第4回ANNアナウンサー賞  2005年
第3回ANNアナウンサー賞  2004年
第2回ANNアナウンサー賞  2003年
第1回ANNアナウンサー賞  2002年
 
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