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reported by  
  宮嶋泰子
7月22日 デュエット決勝
 
ダビドワとエルマコワ・ダンチェンココーチをはさんで

デュエットで完成の域に近づいてきたロシアのダビドワとエルマコワ。
二人の距離も、技の切れも、高さもいまや誰も真似できないところまできているようです。

ただ・・・私としてはちょっと残念に思うことがあるのです。
今回びっくりしたのはダビドワの左肩から右太ももにかけて飛んでいる蝶々の刺青です。

ダビドワの背中には刺青が

これまでもダビドワはあごにピアスをするなどかなりパンクなところはあったのですが、
まさか、肌を露出するスポーツのチャンピオンでありながら刺青をするとは・・・・・
ちょっと理解しがたい部分があります。

ダンチェンココーチもそこまではコントロールできなかったんだろうなと思いつつ、チャンピオンとして許されるわがままと許されないわがままがあるんじゃないかなと素朴な疑問をもったのです。

シンクロでは水着と髪飾り以外で装飾を施してはいけないことになっています。
体に直接ペインティングすることは許されません。
それを指摘されてかどうか、ダビドワは刺青をしているところをファンデーションで隠し、演技をしてきたのです。ちょっと醜いですね。

刺青を隠すダビドワ

演技は最高だけれど・・・・ちょっとねえ・・・・
演技が最高であれば何してもいいじゃない・・・

うううん・・・いろんな考えはあるとは思いますが、やっぱりチャンピオンはみんなの憧れであってほしいのです。
本当に残念です。
さて、日本のデュエット鈴木・原田組は1000分の1の差で、スペインをリードして決勝を迎えました。この僅差。結構しびれますね。

鈴木・原田の二人はがんばったのですが、ちょっと合わないところが目に付きました。

実は会場にいた武田美保さんに面白い話を聞きました。

現地取材中の武田美保さん

ソロの競技が前日にあった選手は、どうしてものびのびとした筋肉の使い方をしてしまうそうです。この日の鈴木選手がそうでした。
ところがデュエットで二人の動きをあわせるためにはカチカチとした動きが必要になってきます。
原田選手がいつもどおりにあわせようとしても、鈴木選手が前日のソロの影響で、筋肉を伸びやかに使ってしまうので、少しずつ、ずれてくるのだそうです。
まだそのあたりの調整の仕方を二人は知らないのだろうというのです。
ソロを演じたあとの立花美哉さんにどう合わせるかで苦労してきた武田美保さんならではのコメントでした。

決勝ではスペインのメンガルとティラドスの二人が先に演技を終えて、12番目で最後に演技をする日本を見つめていました。
日本の得点が伸びず、自分たちがスペインシンクロ史上初の銀メダルとなったことを知った彼らの喜びようったらありませんでした。

スペインの二人はベテランです。
新参者とベテランではそのあたりの微妙な調整の仕方が違うのかもしれませんね。

詳しい得点はこちらからご覧ください。
http://www.omegatiming.com/synchro/racearchives/montreal2005/F74_Total_Results_Duet.pdf

    
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