一体こんなことってあるの? 女子800mフリースタイルリレーは結果が大混乱。 昔は審判員の目で確認するだけだったが、今はコンピューターで、数字が出てくるから、はっきりしている。 まずはレースを最初から振り返ってみよう。
1着 オーストラリア なんと、オーストラリアはまだ最後のイタリアのアンカーが泳いでいるのにもかかわらず、 この瞬間、一着だったオーストラリアから優勝が逃げていった。 喜んだのは金メダルを手にすることになった米国だった。
ところが、数分後、米国も失格と発表される。 三田真希、永井、萩原、山野井の4人は抱き合って大喜び。 1位ドイツ、2位英国、3位日本。 ところがそのとき・・・・
プールのゴールのところにはセンサーがついたタイマーが設置されていることはもうご存知の通りだ。そして、スタート台のところにもセンサー付のスタートタイマーが取り付けられている。 タッチパネルに選手の指が触れてから、0.01秒後に次の選手の足がスタート台から離れれば、何も問題はない。記録には+0.01と記録される。 タッチパネルに選手の指が触る0.01秒前にスタートすれば、−0.01と記録される。 今回アメリカチームの第1泳者と第2泳者の間は、最初−0.06と記録された。 ところがアメリカチームは、 この自動計測装置のバックアップシステムを見てみたら・・・・・・・これが大変!
急遽、アメリカの抗議が受け入れられ、最初のリザルトが更新されて2枚目のリザルト−0・01が発表された。 米国が優勝、ドイツが2位、英国が3位となり、会場で行われるはずだった表彰式は直前に中止。ああ日本はまた4位に逆戻り。ぬか喜びだったのか・・・ しかし、これを聞きつけたイギリスと日本が正式に抗議文を提出。その内容は・・・ 「本来公式記録の測定は正式な自動測定装置で行われるべきもので、 アメリカの抗議があって、更にイギリスと日本の抗議で、すべては翌日まで凍結・・・ (一夜明けて) 今朝9時半から国際水泳連盟の裁定委員会が開かれ、その結論は以下のとおり。 1.オーストラリアチームは全員のレースが終了していないうちにプールに飛び込んだので失格
一体この大混乱の元はどこにあったのか? 考えれば、米国の抗議を受けて、バックアップシステムの数字を認めてしまったことにあるのだろう。一人の役員が何気なく判断したことで、起きた混乱だ。 どんなハイテクメカがあろうとも、最後は人間の判断によるのだから、審判たるもの、責任は重大だ。世界水泳のすべての数字が信じられないものになるところだった。 日本の銅メダル獲得の朗報の裏にはこんなごたごたがあったのだ。 |
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