1歳7ヶ月。
保育園のお友達より頭ひとつ分大きい、娘の好きなもの。
メープルシロップを塗ったパン、ミニーちゃん、ハンドバッグ。おままごと。
うんうん、女の子らしい。
家でも、バッグをもって、
「いってらっしゃい」「おかえりなさい」遊びをしています。
主に、行く人と帰ってくる人を担当する娘。
送る人と迎える人を担当するわたし。
わたし「いってらっしゃい」
娘「てらっちゃ」
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ノブを背伸びしてつかみ、扉の向こうへ。そして5秒後。
わたし「あら!(ずいぶん久しぶりに見た雰囲気で)おかえりなさい〜」
娘「おかえ」
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この遊びの難しいところは、行く人と送る人
(もしくは帰ってくる人迎える人)とで
役割と言葉が違うこと。
「ちがうよー、『ただいま』だよ」と言っても、ハテナ?顔の娘。
そしてまた、「いってらっしゃい」「おかえりなさい」遊びが始まるのです。
ハの字眉が明らかに私似の、娘の好きなもの、他には。
電車、クルマ、トンボ。
うん?女の子なんだけど…。
家にある「里山物語」(今森光彦著)という写真集を持ってきては、
「トンボ!」「トンボ!」と言います。
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つまり、「トンボ」のページを見せてくれ、というわけです。
“里山”ですから、トンボだけではなくハチやらチョウやら、
自然の中のお友達がたくさん登場。
虫嫌いな私が、トンボやタガメの顔をアップで見るなんて…。
はじめは目を背けながらページをめくっていたものの、
回数をこなしていくと、
「トンボの目ってホント水色めがねだな」とか、
「芋虫の背中ってきれいだな」とか思い始めるのが不思議なところ。
もしかしたら、大人になるにつれ「色めがね」を知らず知らずに
つけているのかもしれません。
造作や姿の美しさに見惚れ、自分とは違う存在の面白さを感じること。
「むーちゃん」(娘の言葉で“虫”のこと)たちは、
そのまま個性なのですね。
まっさらな気持ちで、「好き」を感じている娘がうらやましい。
娘の虫好きを話した知人から、生きた「バッタ」をもらいました。
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動くバッタを見て、どんな風に反応するのでしょう。
細胞の隅々にまで感動を行き渡らせるようにして、
「おー!」という、喜びの声を上げてくれるでしょうか。
この週末はいざ、むーちゃん祭り!
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