さて、先日のこと。
何が気に障ったのか、ギャーギャー怒り出した娘が、
ポコポコと自分の頭をたたき始めました。
私「頭は大事、大事だから、叩いちゃだめなのよ」
娘「うぅぅぅー(怒)」
私「大事、でしょ?」
娘「うぅぅー」そして、次の瞬間。
バチンと私の顔を思い切り叩きました。
い、痛い…1歳半にしてこの破壊力。
1歳半にしてすでに2歳半ほどもある娘は、
さしずめ赤ちゃん界の横綱か。
同じ横綱でも、「曙」より「貴乃花」的体型であってほしい、
という思いはさておき。
顔を叩くなんて、女の子としては絶対にやってほしくないこと。
そこで、一芝居。
「い、いたいよー。えーん。えーん。」
と顔を押さえながら泣いてみました。
すると、娘は心配そうに顔を覗き込みこみ、
「ごめんね…」とたどたどしく言いながら、頭を撫でてくれたのです。
やさしい子でよかった。「ごめんね」が言える子でよかった。
「大丈夫だよ〜!“ごめんね”が言えてエラかったね」
とぎゅっと抱きしめました。
まだ1歳半、(体は大きくとも)まだまだ小さいのに、
すでに心には優しさが芽生えているのだと胸打たれます。
娘とくっついていると、とても気持ちが良くて、温かくて。
頬ずりしたり、腕をハムっと咥えてみたり、撫で撫でしたり。
育児書などでは、
子どもの成長のため“スキンシップ”の大切さについて
触れられていますが、
実際にはスキンシップで癒されているのは、私の方です。
身長だって半分以下、体重に至っては4分の1。
それなのに癒すチカラは何倍もある。
今、一番うれしい娘の仕草は、
「イイコ、イイコ」と私の頭を撫でてくれることです。 |