日本でいえば将棋にあたるのでしょうか。
アメリカではチェスが盛んです。
長男はまだ5歳の幼稚園児なのですが、
ある時、通っている公立学校の担任の先生から
「チェスを家庭でも教えて下さい」とのお達しがありました。 |
家でもこんな感じ。
相手は同僚の羽根田カメラマン。 |
果たして5歳児に理解できるのだろうか、と思いながらも始めたところ、
息子がはまってしまったのです。
いまではチェスボードを大小6種類も持っています。
私と勝負すると、最近はだいたい息子の2勝1敗というかんじです。
真剣にやっても私が負けてしまいます。 |
普段の講堂。
右のヤンキースのバックパックが息子です。 |
そんな時、クラスのお友達の親からチェス大会の開催を知らされました。
会場はいつも通っている学校なのですが、
もっと広い範囲の他校の生徒も参加するようです。 |
いつもは静かな講堂も、この日は朝からたくさんの親子が。 |
少し早めの朝9時半に行ったのですが、
参加する子供達とその親がすでに集まってきていました。
その中には、チェスボードを広げて練習をしている家族も多く、
みんな気合充分です。 |
余裕の息子。
手前は応援の長女(2歳)です。 |
息子にとって競技に参加するのは、日本の幼稚園の運動会以来です。
緊張感も高まっているかと思いきや、
いつもの表情でカメラにポーズしており、こちらがホッとさせられました。 |
奥のテーブルには多数のトロフィー。
本格的です。 |
この大会は年齢によって8つのグループに分かれています。
年齢を基準にすると、息子は順位のつかない一番下のグループでした。
ただ、それでは面白くないので、ひとつ上のグループに変更してもらい、
真剣勝負をすることにしたのです。 |
こっちを向く息子。
競技場に保護者は入れません。 |
いよいよ競技開始の時間が近づいてきました。
息子もテープルに着きます。
緊張しているのか動じていないのか、よく判りませんが無表情です。
なお「K - 1」というのはキンダーガーテン(幼稚園)の1というグループを意味しています。 |
競技場を別の角度から。
体育館で行われています。 |
会場となった体育館にはテーブルと椅子が整然と並べられました。
参加者が集合した講堂とは隣接しており、
保護者は鉄の扉の小さな窓から中をのぞくことになります。 |
さあ、競技開始!
静かに淡々と行われています。 |
スタートの合図のあとは、それぞれがゲームを進めていきます。
巡回する先生方はいますが、
困った様子がなければ口を出す事はありません。
見た感じは大人の競技と同じです。
息子も慣れた様子で駒を動かしていました。 |
表彰式です。
息子は年上に混じって3位でした! |
息子の成績は、3戦して1勝1敗1引き分け。
ルールはよく解りませんが、残った駒の数などから3位となりました。
なかなか頑張ったと言えるのではないでしょうか。 |
先生2人に説得される妻と息子。 |
競技が終わったあと、ある男性が話しかけてきました。
この方は学校のチェスの先生で、
いつもは息子のクラスを担当しているそうです。
そして「おたくの息子はチェスの筋が良い。本格的にやって、5月の世界大会に出場しないか」と勧めてくれたのです。
帰国も決まっており世界大会は無理ですが、
翌月から週一回の放課後のチェスのクラスをとることにしました。 |
同じクラスのオーミッドと。仲良しです。 |
オーミッドは順位のつかないグループで参加しており、
全員が小さなトロフィーをもらっていました。
息子は3位ということで必要以上に大きなトロフィーでしたが、
2人とも大きさに関係なく、人生初めてのトロフィーがうれしかったようです。
アメリカでは、チェスは小さな子供の間でもこんなに盛んなんですね。
この一日の体験は、親の私にとってもなかなか興味深いものでした。 |