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reported by 上宮菜々子

気づけばもう六月も終わり七月。
七月といえば、ひよこたちの卒業シーズンです!!

アナウンス部に配属されてから二ヶ月あまり、彼らは一生懸命研修に励んできました。
ある時は外に出て実況練習、そしてある時は社内でリポート研修と、その内容は様々。
ひよこたちも卒業を思うと、涙無くしては語れない想いがきっとそれぞれにあるはずです。

でも、アナウンス部の研修には、最大にして最強の難関が実は最後に待ち受けています!!
それが・・・「卒業研修」
もちろん、私達もこれを経て去年、卒業を迎えました。
そんな最大の課題を前にして、今のひよこたちの心境を聞いてみました。

 

【中村昭治】
いま、研修があってよかったと素直に思います。
そう思えるのが不思議です。
振り返ると、研修中は私にとって壁の連続だったからです。
毎日打ちひしがれてフラフラの足取りで家路につく日々が続きました。
これは本当の話です。
実は、研修があって「よかった」と少し前までは考えられませんでした。

考えが変わったのには理由があります。
ひとつは、研修についていけるようになり、心の余裕が出たからです。
以前は、研修以前に社内を歩くだけでフラフラになりました。
恥ずかしながら、社会人として右も左もわからず、会社で人と接する時も「どう振舞えばいいのかな」とひとつひとつ考え込んでいました。
だから研修を受ける前に疲れている自分がいました。
最近はそういったものにも慣れ、研修に精一杯打ち込めるようになりました。

もうひとつ理由があります。
それは、昔の、アナウンサーに憧れていた頃の自分を思い出すことができたことです。
就職試験の頃は、試験を受けに会社にくるだけで、うれしくてどきどきしました。
試験だからということで緊張してどきどきすると言う方もいるようですが、私にとっては、あこがれのテレビカメラの前に立てるというだけで心おどるものでした。
先日、研修の中でリポートをする機会がありました。
プロのカメラマンが来てくださいました。
カメラの前に立ったとき、はっと気が付きました。
「テレビカメラの前に立てている。僕はいまアナウンサーとして、憧れていた幸せの中にいるんだ」
そう思うと、楽しまずにはいられなくなりました。
研修がなければ、気が付かなかったことです。

とはいえ、楽しんでいればアナウンサーが務まるかというと、決してそうではありません。
わたしは、まだまだ自分中心で、聞く人にとってわかりやすい喋りができていないと指摘されますし、人が聞いて興味をそそる話もできていないと言われます。
それがいま向き合っている課題です。
わかりやすく喋るために、言葉を丁寧に選ぶ癖をつけたり、もっと多くの言葉を知りたいと思います。
人の興味を引くために、話し方に起承転結をはっきりつけるなどを意識しなければいけません。

7月5日に卒業制作があり、いよいよ研修が終わります。
卒業制作では、実際のスタジオの席に座り、局内に生放送でフリートークなどを披露します。
精一杯楽しんで、そして聞く人にとってわかりやすく興味を引く話をしたいです。
テレビカメラの向こうで、見てくださる人が私の話に「うんうん、よくわかるし面白い」と反応してくれると信じて、思い切りがんばります!


研修を経て一回り大きくなった中村君。
卒業研修では、そんな中村君の情熱や姿勢が出ることを祈っています!
ファイト〜
 

 

【矢島悠子】
7月5日、この日こそがわたしにとっての「絶対に負けられない戦い」となります。
負けられないというのは、自分自身に負けないという意味です。

アナウンス研修が始まったその日、わたしは緊張と不安が恐怖に変わり号泣してしまったのでした。
それから後も研修をしていく中で、何かとてつもなく大きな恐怖の中に投げ込まれたような気持ちになり、泣き出すこともしばしば。
そんなわたしに研修幹事の川瀬さんは「まずは前に進もうとしなくてもいいから、逃げそうになったら立ち止まることを目標にしよう!」と仰って下さいました。

初めての体験、何も出来ないわたし自身、社会人としての生活、すべてのことに対して最初に「怖い!」と思っても後ろを向かず、逃げ出さない。
まずは立ち止まって周りをよく見ること。
これがわたしにとって最大の課題だったといっても過言ではありません。

自分のすることに自信がないとき、不安が多いときは「うぅぅ」と怯みそうな気持ちをなんとかこらえます。
逃げ出しそうになったらぎゅっと手を握り締めるようにしていました。
それから大きな深呼吸をひとつ…。

それが少しずつ出来るようになってきたのは6月も半ばになったあたりからです。
3人の中で誰から発表するか?というときにも一番にやってみる・・・手を挙げる勇気が身につきました。
アナウンス部に出入りするときも自然な声の大きさで挨拶できるようになってきました。
不安な気持ちのときは飛び込んだほうが案外うまくいく!!
こういう漠然とした不安というのは、大体が杞憂なんですね。

けれども、この課題はまだ完全に解決したわけではありません。
卒業制作の日は完成度の高さを求めるというよりは、わたし自身の弱気なこころとの戦いだと思っています。
緊張と不安とずっと隣り合わせに暮らしてきたこの三ヶ月、どれだけそれらと自然な同居が出来るようになったか…。

卒業制作はあくまでスタートだということを忘れずに、次へ繋がる実りある日にしたいです。


うん!
きっと大丈夫。
矢島さんのその目標が達成できるように応援しています!!
 

 

【久保田直子】
4月25日から始まった研修もとうとう終わりが近付いてきました。
研修を受けているのが当たり前の毎日だったのですが、それがどんなに貴重な時間であったか・・・先日、Get Sportsの本番を経験した時にそれに気が付きました。

私は、大木アナウンサーの代わりとしてオープニングとエンディング、そしてスポーツニュースのナレーションをさせて頂きました。
初めての本番(しかも生放送!)は、とても緊張しましたが、中山アナウンサーやスタッフの方々に助けて頂いて思いのほか楽しく終える事ができました。

その中で、研修中に講師の方々からいつも言われている言葉の意味がやっとわかったんです。
「研修のための研修ではない。本番のための研修なんだよ。」
正にこの言葉通りでした!
本番では今まで研修でやってきた事を活かそう、力を出し切ろうと思うのですが、緊張してなかなか思う様にいきません。
でもそれは、私に本番のために研修を受けているんだ!という気持ちが足りなかったからだと思いました。
それと同時に、研修が受けられる事の大切さがわかりました。

本番を経験して、そしてこの約2ヶ月の研修を振り返ると課題は山ほど・・、いや星の数ほどあります。
まずは、ニュース!
「絶対大丈夫!ちゃんとできる!」と自分に暗示をかけて気持ちで負けない事!!
ちょっとでも「ダメかも・・・」と思うと、次の瞬間には読み間違えしてしまうんです。あわわ・・・。正確にわかりやすくを心掛けます!
次に、スポーツニュース!
読んでいて楽しいので、スポーツニュースは大好きです。
けれど、読んでて熱くなり力が入ってしまうと・・・これまたとちってしまいます。自分の読みたい様に読むのではなく、いつも聞いて下さる人の事を考えたいと思います!そして、選手の気持ちも・・・。
最後にトーク、リポート!
自分の言葉でしゃべる事がこんなに難しかったとは・・・。
その時々に適切な言葉をつかって、自分の想いや、その場の状況をわかりやすく伝える事が、私の大きな課題です!

そして、全部に共通して言える事は・・・自分の心で素直に感じて、人の心を考えながら伝える事です!!
これは、きっと今だけではなく、この先ずっと私の課題だと思います。
卒業制作は、一番近い本番!
悔いのないように、今の自分の力をドドーンと出し切りたいと思います!!


久保田さんの元気さ、ひたむきさがきっと力を発揮してくれるはず。
努力は必ず花開きます!

さぁ、卒業制作まであと少し。
それは、三人で一緒にいられる時間もわずかということです。
最後まで切磋琢磨して、卒業制作に臨んでください!

 

<このコーナーは4月で二年目になる佐々木亮太、堂真理子、上宮菜々子が担当しています。>
 
 
    
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