それはね、これはチュニジアに限ったことではないんだけれど、全世界の人が、あれだけ遠く離れた国の人が、サッカーっていう一つのスポーツを通して、同じ喜びを味わっているわけじゃない。久米さんも言ってたんだけど、そこには貧富の差っていのが無い。サッカーを通じて喜んで、そしてその幸せっていうのは共通だってこと。

ワールドカップの意味ってなんだろうっていって考えたときに、まあ、これだけ世の中には貧富の差であり、色々な差別や不公平がある中で、ワールドカップっていうのは、自分たちが今までどれだけ幸せに生きて来れたかっていうことのアピール合戦だって久米さんも言っていたけれど、ほんとに僕もそれを感じるよね。

GNPが5くらいの国が、GNPが100の国に圧勝しちゃうわけじゃない。そしたら、「俺達の方が幸せなんだぞ」って、その場で言えるしね。まあ、負けても、サッカーをこんなに楽しめるって言えるしね。
硬い言葉でいうと文化交流っていうことなんだろうね。

この機会がなければ、チュニジアについて
こんなに知ることもないですものね。

それこそ今この話を聞く前は、普通のサポーターの人と同じで、「勝つだろう」っていう、それだけしかなくって、勝って上に行く為の相手みたいにしか思ってなかったんだけど、ずっと話聞いてると、なんか、引き分けてもいいかなとか思ってきちゃいました。