このページについてのご感想  
トップ > アテネ五輪リポート
 
時差ぼけ解消散策 メディアビレッジご案内
  Reported by 宮嶋泰子

昨日、武内絵美アナウンサーとともに深夜0時にアテネ空港に到着。どろどろの状態で到着した空港で、メディア用のアクレディテーションカードを作って、さあ、これで怖いものなし! 私にとっては12回目のオリンピック取材がいよいよ始まります。
 

 

武内アナは市内のホテルに、宮嶋はアギオスアンドレアス・メディアビレッジというところに宿泊することになりました。
何せ宿舎に到着したのが深夜の2時。ベッドに倒れこむようにして横になったのですが、朝7時にはしっかり目が醒めてしまいました。太陽をできるだけ浴びることで時差ぼけを解消しようと、早速近所を散策してみると、まあ、夜中に見たよりもなかなか素敵じゃありませんか。
 

このアギオスアンドレアス・メディアビレッジはもともとギリシャの軍隊の人々のためのリゾート施設なんだそうです。なかなか素敵ですが、周りは赤土。ギリシャの変わった花も咲いていて、花大好きな私としてはうれしい限りなんですが、実は、急に植えましたよっと言う感じで、ぱらぱら花が咲いている状態なんですね。本当は芝生を張ってすべて緑にしたかったらしいんですが、間に合わなかったんですって。
 

私と編集の女の子が一緒にすむことになった棟をご紹介しましょう。
ここが私の部屋です。六畳ぐらいの部屋に質素なベッドと机と棚があります。
うれしかったのはクーラーがついていたこと。1992年のバルセロナ五輪も暑かったけれど、あの時私たちが宿泊したメディアビレッジにはクーラーがなかったですからね。欧州もこのところ異常気象で、昨年はパリでもクーラーがなくて熱中症で死亡する人たちが続出しましたよね。メディアの関係者が宿舎で熱中症になったら洒落になりませんからね。 
クーラーがあれば、当然冷蔵庫。と思うでしょう。一応あることにはあったんですが、なんと、外においてありました。灼熱の太陽の下の冷蔵庫。ちゃんと冷えてくれるのかな。
一応お水を一本入れてみました。
 

バスルームは二人でシェアして使います。バスタブがないのは風呂好きの私としてはつらいところ。まあ、シャワーで3週間我慢しましょう。きっと日本に帰ったときに温泉がより心地よく感じることでしょう。
ところがこのシャワー、水が外にあふれ、ちょっと大変。
でも、お湯が出ただけよかったみたいで、ほかの部屋の人は水しか出なくて往生したようです。
なんていっても、まだ修理のおじさんがうろうろしていましたからね。私の部屋の裏を除いてびっくり。工事用の用具やサンダルや、なぜか半ズボンまで置きっぱなしになっていました。いったいどうなっているのかな。
 

どうも私はあたりがよかったみたいで、テレビ朝日のスタッフの中には宿舎の水が出ないとか、クーラーがつかないとか、入ってみたら、隣の部屋に女性がいた男性とか、結構みんなひどい?目にあっているようです。私の宿舎の裏にサンダルをぬぎすててあったおじさんが、きっとがんばって修理してくれていたんでしょう。ありがとう!

さて、このメディアビレッジもしっかりセキュリティーチェックが行われ、金網が張り巡らされ、周りを警備の人たちが回って歩いています。とはいっても警備員によってはなにやら親密にいい感じで身内の話をしているようにしか見えませんでしたけれどね。
 

軍隊の別荘地というだけあって、本当に広い。敷地内の移動にはトーマス君という移動電気車両が走っているんですよ。これに乗って敷地の入り口まで移動して、メディアバスに乗って30分。メインスタジアムの横にある仕事場に毎日通うことになるのです。
 

敷地内にはバスケットボールのコートがあるんですが、いやはやこんなに暑くちゃ誰がスポーツなんてするの?なんてボーっと見ていたら、あっ!なんとバスケットコートの向こうに見えるのは海じゃないの。
海!海!ギリシャ語でタラサ。あの今流行のタラソセラピーのタラサですって。
 

フェンスを乗り越えて!!!嘘、嘘 うそうそ、そんなことしたら自動小銃で即撃たれちゃう。
トーマスに乗って、ぐるりとフェンスの外へ回ってみてびっくり。みんな泳いでいるじゃないの。おじいちゃんもおばあちゃんも、子供たちも。ああうらやましい。
それもこの海はただの海じゃありません。エーゲ海、あのエーゲ海ですよ。エーゲ海で海水浴なんて・・・・。遠くには島々もちらほら見えるし、もう最高!
毎朝ここに散歩に来たいなあ。でも、きっと大会が始まれば、取材でぼろぼろになって毎晩バタンキュー、毎朝ボーの日々が続くんだろうな。ああ再びこの海に来られる日が私にはあるんだろうか。せめて今日、この時間を大切にして10分でもみんなの姿をしっかり目に焼き付けておこう・・・・。
 

彼らにとってはオリンピックよりも自分たちが気持ちよく泳ぐことのほうがずっと大切なんだろうな。決して生活はリッチとはいえないけれど、自分たちの生活を大切にしている人々がそこにはいたんですね。

さあ、今日は時差ぼけ解消目的、朝のお散歩リポートをごらんいただきました。
開会式を控えたメインスタジアム周りはボランティアの人びともいろんなリハーサルをしていましたよ。
 

小松アナウンサー、武内アナウンサーも元気いっぱい。
このあとも素敵なリポートをお楽しみに。

 
    
このページについてのご感想  
トップ > アテネ五輪リポート