高橋真紀子
番組についている場合は男女ともそれぞれスタイリストさんに服を借りています。
ただニュースや単発のロケなどは自前の場合も多いので、服代もかかっているのはたしかですね。また流行というよりは番組の内容によって着る服も変わってきます。
例えばニュースだったら基本的に男性はスーツ、女性もスーツやワンピースが多いですね。
私も「題名のない音楽会21」では舞台なのでわりとドレッシーで華やかな服、「週刊ワイドコロシアム」ではニュースなのできちんとした服を着ています。番組によっていろいろな服を着られるのも仕事の魅力のひとつですがこれはスタイリストさんが選んでくださるからこそなんですよ。
スタイリストさんはその番組の内容に応じて、またその人その人に応じて似合う服、サイズの合う服を選びます。
例えば今はもうお店では秋物の服がほとんどなのでこの時期にあう服を探すのもひと苦労だそうです。暑い中たくさんの服を運ぶのも大変ですよね。
アナウンサーにとって話し方はもちろんのこと服装や髪型なども重要なことです。
衣装に関する反響も意外と多いんですよ。
さて、男性アナウンサーはどうしているんでしょうか。
まずは小久保アナに聞いてみましょう。
小久保知之進
私の場合、ロケとスタジオの仕事がありますが、スタジオ部分には衣装がつきます。
私にとって衣装は、自分をオンエアー本番モードに切りかえるための、正に勝負服です。疲れている時でも衣装に着替えると不思議と気合が入ります。
そんな有り難い衣装ですが、最初は戸惑う事もありました。
自分では選ばないテイストの衣装に正直、乗り気じゃなかったのですが、家に帰ってビデオを見てみるとハッとしました。
今まで全く知らない自分の一面が出ていたんです。なかなか自分では破れない殻をスタイリストさんが破ってくれました。
それもそのはず、スタイリストの方は一年中、様々なアパレルメイカーの沢山の洋服を見て出演者のために選んでくれるプロなんです。
私のようにショッピングに殆ど行かない者には、とっても有り難いファッションのアンテナです。
もちろん、番組によってスタイリストの方も違いますから、私に対する印象も様々。逆に自分はこう見られているんだなと確かめる良い機会となります。
アナウンサーとして伝える内容と共に、画面に映る雰囲気も重要です。
そういう意味でも、衣装は出演者の人気をも左右するものです。
日々、感謝しながら衣装に袖をとうしています。
テレビを見ていて気になることがあったらアドバイスしてください!
田原浩史
同じアナウンサーでも担当が違うとぜんぜん違うね。
スポーツの実況担当は、90パーセント以上が自前だよ。
番組でスタイリストと契約はしていないから、出演するときの服装はほとんど自費で買った物。たまに、例えばゴルフの中継のときには大会スポンサーのロゴの入ったポロシャツをもらう事はあるけど。衣裳を用意してもらうことはまず、無いよ。
だから、結構お金がかかるよ。ついつい、海外の中継に行った時にポロシャツや服を買ってしまうんだよね。僕はたんすの一番上から下まで気が付いたら、全部ポロシャツだった。いったいいくらかかったんだろう。
スタジオのアナウンサーと比べてると、スポーツの中継は顔を出すことも少ないし、同じアナウンサーの仕事としては、随分違う面があるよね。
あっ、そうそう、顔出しがほとんど無いから、メークすることもないね。男性でもひげの剃り跡を隠したり、てかりを消す為にスタジオ出演の前はしっかりメークをするんだよ。
かみそり負けで赤くなっているのをメイクでかくしている人もいるし・・・そうそう若い男子アナウンサーで化粧バックを持ち歩いているやつもいるんだ。
ちょっとあれはやり過ぎだと思うけどね。さあ、それは誰でしょう???
宮嶋泰子
スポーツ担当もニュース担当もスタイリストさんとは無縁です。
自分で着る服を選ぶのはお金もかかるし、色々神経も使うし、時間もかかるし、楽な
作業ではありません。
衣装選びは、アナウンサーの隠れた悩みの一つかもしれません。
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