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身長
165cm
出身地
神奈川県川崎市
出身校
神奈川県立多摩高校→
中央大学文学部
入社年月日
2005年4月1日
星座
獅子座

2018/4/5 近いのに見えない北朝鮮


朝日新聞 神谷毅記者

ニュースで北朝鮮問題を扱わない日はない。
日本と北朝鮮。アメリカと北朝鮮。中国と北朝鮮。韓国と北朝鮮。
情勢から目が離せない国である。

でも、それは国家としての北朝鮮。
今回のGLOBEでは、その国に生まれ、生きる、人々の暮らしに焦点をあてている。
先月撮られたばかりの人々の暮らしがわかる映像は
短いけれど非常に興味深い。必見である。
今回の担当は神谷毅記者。
外から見た北朝鮮を取材するために、ヨーロッパを中心に取材した。

さて、北朝鮮という国。
こんなに距離は近いのに、彼らがどんな生活をしているのか
私たちは少しの情報でしか知ることが出来ない。
いや、ほとんど知らないに等しい。
つまりそれは、それだけ取材することが難しいことを意味する。

ひとつの理由に日本と北朝鮮は国交がないことがあるのだが
実は世界規模で見てみると実に8割をこえる国が
北朝鮮と国交を結んでいる。
アメリカや日本が少数派に入るということが少し驚く事実である。

拉致問題や核・ミサイル問題があるからということはもちろんだが、
私たちが思っている北朝鮮に対するイメージ、
本当にそれだけが北朝鮮の姿なのか?
この企画を通して、考え直さなければならないなぁと感じた。
つまり、私たちが見ている北朝鮮は、国という人の集団であって
個々人ではないのだ。
さらにいえば、その中でもほんの一部の角度しか私たちは見聞きしていない。
そのことを理解しているだけでも、本当の理解への一歩としては
大切な距離が測れるのではないだろうか。

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さて、BS朝日「いま世界は」が終了してから半年担当させてもらっていた
「Abema×GLOBE」ですが、わたしの担当は今回までとなりました。

特にAbemaに移行してからは、より濃密に打ち合わせをして、今まで以上に
担当記者さんたちにいろいろな話を伺うことが出来たので、出来る限りその思いを
盛り込もうとやってきました。

毎月のテーマがそれぞれ違うのに、不思議とそれぞれのテーマがどこかでつながっているなという、不思議な感覚を何度も感じました。
さらに私自身もまたそこに無関係ではなく、その輪っかの中にいるのだと
いう感覚も感じることが多かったです。
「GLOBE」を読むと、世界の中のわたしという図式を意識せずにはいられません。
お恥ずかしながら、今まであんまり私の中にはなかった感覚です。

そして、どんな質問に対してもさらりと答える記者さんたちの取材力には
関心しっぱなしでした。
仕事に対する熱意、姿勢も、形こそ違え、大変勉強になりました。
お世話になった皆さんに、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。


Abema×GLOBEスタッフと神谷さんと。

「Abema×GLOBE」「北朝鮮サバイバル」編
4月7日(土)午後6時から配信。(再放送あり)です。
今回の記事と、その他の記事もこちらに掲載されています。
http://globe.asahi.com/index.html

個人的には、今回の第二特集「政治のことは嫌いでも、
民主主義は嫌いにならないでください」という記事が
とても面白かったです!
ご参考になさってください。

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