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6月15日 羽田健太郎さんとの思い出

紫陽花が淡い色から深い色へと移り変わって来ましたね。
したたる雨を眺めていると記憶が鮮明に甦ってきます。

今から7年前。
長男を出産して復帰後初の番組が「題名のない音楽会21」でした。
羽田さんは初日からリラックスされていて、進行もうまく、
私もがんばらなくちゃと思ったのを覚えています。
お客様に来ていただいてのコンサート形式の収録。
難しい曲名も本番まで何度も何度も胸の中で唱えていたこともありました。
ゲストの方の音楽を聴いている間も次の進行のことで頭がいっぱいになることもありました。
でも気がつくと、お客様に楽しんで帰っていただきたい!!
その一心で羽田さんと司会に臨んでいたんです。
そしてコンサート自体を楽しめるようになっていました。
収録の合間に羽田さんの大好きなヤクルトスワローズの野球の途中経過をお伝えしたり、ギャグを交えたトークをしたり…。
舞台上でどのように羽田さんのギャグにつっこみを入れてお客様に笑っていただくか…それも私の題名での醍醐味になっていました。
私が必死になって段取りの確認をしていれば
「まきこちゃん、ダンドリ〜ダンドリーチキンだねえ」なんて笑わせて気持ちをほぐして下さいました。
メークさんにも「僕の眉毛の白髪にもマスカラ塗ってよ〜マスカラ塗りますから!?なんちゃって」
…おかしいですよね(^^)
本当に周りへの気配りをされる方でした。

それでいてご自分の演奏になると、すごくかっこいいんです。
優雅でロマンがあって。背中が一段と大きく感じる瞬間でした。
もう一度羽田さんの演奏を聴くことができたら…。

そして家族をとても大切になさっていました。
「僕は2歳のときに父が亡くなっているから、父の記憶がないんだよね」と話されたことが心に残っています。
その分、本当に家族を愛されていました。
お嬢さんの話になるとメガネの奥の瞳がウルウルされていました。
優しい瞳でした。
お孫さんの誕生も喜んでいらしたとのこと。
きっと空からお孫さんの成長を見守っているのでしょうね。

前田憲男さんが教えてくださいました。
「向こうで宮川泰と会ってるよ。きっと飲めなかった好きなお酒もたくさん飲んで酔っ払ってるよ」と。

愛し愛された羽田さん…
謹んでご冥福をお祈り致します。

昨夜、歴代の女性アナウンサー4人とゲストの皆さんとともに追悼コンサートを行いました。
その模様をぜひご覧ください!!

題名のない音楽会21「羽田健太郎さん追悼コンサート」
6月17日 (日) 午前9:00〜放送



7年前、宮川泰さんがゲスト
楽しいひとコマでした

 
 
 
    
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