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 10月1日 100円ショップに入ったことはありますか?
 
みなさんは「100円ショップ」に足を踏み入れたことがあるでしょうか?
私も買い物をしたことはもちろんあるし、知っているつもりではありましたが、巨大な100円ショップに入って初めて驚いてしまった。
何が凄いって、文房具、生活用品なんでもある。土鍋もあれば、ペット用品は、犬・猫・ハムスターなどなど。小さな子供のいるお母さんだったら助かりますよね、幼児用の洋服。日曜大工が趣味のお父さんだって大丈夫。ペンチ〜電動ドリルの針まで揃っています。
「えっ、どうしてこんな物まで100円で出来るわけ?」と思わずにはいられないものばかり。何か欲しいものがあったら、まず、100円ショップ。それが賢い消費者かも?!

100円ショップはいくつもあるけれど、その業界の中で、ダントツなのが広島に本社がある大創産業だ。お店は、「100円ショップ ダイソー」という名で全国展開。店舗数は2000を越えているにもかかわらず、未だに一月に3〜40新規出展を繰り広げている。しかも、年商はなんと2020億!(これはユニクロ、カネボウ並)。たかかが100円、されど100円、この不景気と言われる時代に右肩上がりに伸びている勢いのある会社なのだ。

こんなに勢いのある会社、さぞや社長は鼻息の荒いやり手に違いない、と思ったものの、社長は、眉毛の下がった、一見すると、気の弱そうなおじ様(きっと新橋の焼き鳥屋に一人でいたら誰も年商2000億を越える社長だとは思わないだろうなあ)。
その名は、矢野 博丈氏 57歳。
この人が、夜逃げをし、転職を9回もし、ス−パの前で鍋などを売る移動販売など約30年かけて、年商2000億の社長になったのだ。

大創の本社は広島にあり、空港から車で20分程の住宅街のはずれにある。本社の建物はビルではなく、2階建ての大きな倉庫である。入口(玄関と呼ぶよりは…)に入ると、ここはお店なの?と錯覚するくらい大きな声で「いらっしゃいませー!」コールを、働いている社員の皆様から投げかけられ、思わずおののいてしまう。しかも視界を遮る物がなく、入り口から建物の奥まで見事に見渡せる。

朝8時半に社員は出社し、一斉に掃除に入る。机をふくのはもちろん、床そうじ、窓掃除、はては草むしりまで。それが終わると仕事に入り、23時頃まで働いているのは当たり前らしい。しかも、週休2日は取れないようだ。この会社見ていると不思議なことに、みな会社の中で移動するとき常に小走り。それもそのはず、なんせ社長自らがつねに本社の1階、2階をスリッパを履いて走り回っている。社長が社長室にこもっていることはない、というよりもこの会社、社長室はなく、社長の机があるのは、なんと2階に上がる階段の下、まるで物置みたいなところなのだ。社長曰く「社長がふんぞりかえっていると社員が一生懸命働かなくなる、働く気が失せるから良くない」らしい。でも、社員の人も「社長があれだけ動いていたら動からざるをえない」と言っていた。立派な社長室は、社員の士気低下を招くというのがポリシーのようだ。働いている社長の姿が、大創の社訓そのもののようで、紙にかいた社訓は存在しない。確かに見ていると社長が一番よく働くし、パワーがある。夜、私達との食事の席から(23時ごろ)会社に「すんません、ごめんなさいね。あんたまだ働いておるのー?」と電話して、切った後に、「うちの社員、よう働くでしょう?」と嬉しそうに話す(本心は自慢かな?ちなみに電話の相手は女性社員。)。
よく働く社員、これが大創産業大躍進の秘密かもしれない。

さて、あれだけの商品をなぜたった100円で売ることが出来るのだろうか?
大創は、バイヤーが商品を買い付けにいくよりも、圧倒的にメーカーの売り込みが多い。朝から絶え間なく業者の人々が本社に商品をもってやってくる。大量に返品無しで買い取るという噂が噂を呼んで、国境を越えてメーカーが日参している。例えば、なぜこれが100円?という物の中に「本」がある。大創式・大量・買い取り発注は、なんと1500万冊。ざっと計算すると1500万×100円=15億の仕事。たとえたった1円の利益でも業者側は、1500万の利益。もし2円あれば3000万の仕事になる。しかも完全買い取りとくれば、メーカーはリスクもなく必死になるのは…納得である。
もちろん大量発注なので在庫がやたら増えて倉庫がもう14個。在庫は一般的に企業にとってはマイナス要素のはずである。が、社長は「こんなに在庫が一杯あって、いつつぶれてもおかしくない。恐ろしい。」と眉毛を下げながら口では言っているものの、顔は笑顔である。その裏で「時代は変わったんだ。これだけの在庫を抱えてても平気だということを恐れなあかんのに、わかっとらん。」と、昔ながらの常識で推し量ろうとする人々の無知さを笑っているかのような…、自信に満ち溢れた発言をポッロっとこぼしたり。

この他に、メーカーと同じくらい?日参しているのは銀行の支店長の方々。なんとこの会社借金も気前良くしているが、銀行預金が400億以上ある。「こんな預金のある会社日本にはありません」と支店長が言っていた。キャッシュフローの良い見本のような会社だ。大創は株式上場をしていない。という訳で、証券会社からも熱いラブコールを送られている。社長はかつて受けたインタビューの中で売上が1000億到達したら、上場すると述べていたが、2000億を越えた今、まだ上場していない。「上場なんかしてあぶく銭を手にしても何もいいことはない。」というのが理由のようだが、株式市場が落ち込んでいる現在、今上場しても損だから延ばしているのか本当の所はわからない。ただ、社員には持ち株会があるようなので上場すれば広島に億万長者が何人も誕生するかもしれない。

猛烈に働く社長、それに一丸となって従う社員。なんだか高度経済成長期にタイムスリップしてしまったような印象を受けた。

ちなみにこの模様は「ザ・スクープ」にて放送することになっていますのでお楽しみに!

 
 
    
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