身長
170cm
出身地
福岡県福岡市
出身校
日本女子大学附属高等学校→
日本女子大学
入社年月日
2001年4月1日
星座
蠍座

2014/12/24  「師走の備忘録」

12月某日、師走の備忘録。

13:00~16:00 「テレビ塾」司会

予てから各部署の現場の声を紹介する公開イベントが行われており、
今回は報道局社会部・事件記者の仕事に迫った。
警視庁記者クラブからの中継を交えながら、
24時間体制で取材する彼らの一日に密着する。
「夜討ち朝駆け」という俗語で語られるように、
捜査幹部らの自宅付近で何時間も待機して情報を聞き出す。
定時ニュースに向けて秒刻みで出稿し、時に現場でリポートする。
事件記者は眠らないし、むろん眠れない。
「○○記者、聞こえますか?」
「はいっ」
「今日は仕事そのものについてお伺いしたいので、もっとリラックスして下さいね」
「あっすみません!」
スクリーンには約8畳の記者クラブ内の様子が映し出され、
奥には仮眠用の布団がどすりと積まれている。
「事件事故が深刻であるほど、皆さんは多忙になりますよね。
心の均衡をどう保っているのでしょうか?」
リラックスを促しておきながら、中継先との掛け合いで思わず口を衝いて出る。
「すごく難しいのですが…。休みが取れた時は、強制的に忘れるようにしています」


17:00~19:00 「激論!クロスファイア」打合せ

「テレビ塾」終了後、田原総一朗さんとの週に2日の定例会議。
衆議院選挙前につき、議題こそ決まっているものの、
本題に入る前にいつもながらのフリー討論が始まる。
「村上さん、“ワークライフブレンド”って知ってる?」
「“ワークライフバランス”ではないのですか?」
「さっき会った女性起業家から、初めて聞いたんだよ」
従来の“ワークライフバランス”の定義は「仕事と生活の調和」だが、
最近は「5:5」「7:3」と両者の比率で語られることも多い。
“ブレンド”の場合は線引きされず、全て同一線上にあるそうだ。
「先日、休日に街頭演説をハシゴしたのですが、これも“ブレンド”なのでしょうか?」
買い物帰りにふらりと立ち寄ったまでだが、
一連を勤務や取材と捉える価値観も存在する。
「休みが取れた時は、強制的に忘れるようにしています」
先ほどの記者の言葉を思い出す。


20:00~22:00 都内カフェ

知人の集まる定例のトークイベントにお邪魔した。
毎回ゲストを招いてゆるやかに語る会で、時節柄、選挙の話にもなる。
メディアに求められる公平中立な報道も、議題に上がる。
帰り際、参加していた映画監督としばし立ち話になった。
「そんなに綺麗にバランスなんて取れるのでしょうか?」
さっきの話だ。その静かな口調に、吸い込まれそうになる。
「気持ちが揺れたりしませんか?」
続けての問いかけに、なぜか慌ててしまう。
「いや、むしろ、きちんと伝えなければと思うのですが」

学生時代に監督の作品を観て、その繊細な映像に憧れてロケ地を巡ったことがある。
ワークとライフがまだ結びつかない頃。ただただ、目の前の景色に気持ちが揺れた。
心の均衡と、公平中立。
ブレンドしても溶け切れないものが、どこかで凝固している。


  • 千葉県旭市旧飯岡町

  • 飯岡灯台



(12月14日配信)   

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