身長
170cm
出身地
福岡県福岡市
出身校
日本女子大学附属高等学校→
日本女子大学
入社年月日
2001年4月1日
星座
蠍座

2014/11/24  「へとへと?」

「ねえ!あなた輝いてる?」
田原総一朗さんに急に名指しされた女性パネリストは、即座にこう答えた。
「…へとへとですやん!」

『朝まで生テレビ!』のテーマ、「激論!"女性が輝く社会"とは?!」を受けての、
番組冒頭でのやり取りである。
安倍政権は全ての女性が輝く社会を目指して、女性閣僚の登用や、
今国会で企業に女性登用の数値目標を義務付けする法案を提出するなど、
積極的に活動している。
では、実際はどうなのか?
パネリストは、11人中8人が女性。普段とは男女の割合が逆転している。
政治家、経済評論家、作家。既婚、未婚、シングルマザー。
様々な立場からの声を交え、女性が何を求め、訴えているのかを議論した。

へとへと。
言われれば、確かにそうだ。
仕事に全力投球し、家の掃除や食事の準備。
バランスの取り方は様々だが、両立は難しい。

「あの~…ここにいる方々は全員働いていますよね?」
"夫は外で働き、妻は家庭を守るべきか"という議論のさ中、
数少ない男性パネリストが異を唱えた。
「専業主婦になりたい女性って、たくさんいるんです!」
内閣府のデータを示しながら、彼の理想とする家族の在り方を主張する。

何が理想かと言えば、生き方の選択肢を増やし、社会進出しても家庭に留まっても、
より良い生活を営める環境を整えることだ。
ただ、社会に根付いた価値観を変えることはおよそ難しい上、明確な解はない。
先の夫婦の役割分担に関するアンケートでも、
妻が家庭を守るべきかどうかで意見が拮抗していた。

3時間の議論を終えて、パネリスト一同、スタジオから会議室へと移動する。
通常は軽い打ち上げが行われるのだが、今回はさながら女子会。
用意された軽食は瞬く間になくなり、
「さっきの続きだけど」「あれは極論ですよ」など、ますます話に熱がこもる。
無論、へとへとではなかった。

そのうち、夫婦のあり方から男女の価値観の違いへと話が及ぶ。
「仕事の悩み、夫に相談する?」
「するする!でもかみ合わない」
「答えなんて求めていないのに、解決策を提示される」
「あー、分かる!大変だったねって、話を聞いて欲しいだけなのに」

「え~、そろそろお開きに…」
男性プロデューサーの申し訳なさそうなひと声で、暁の女子会も終了となる。
「あら!もう朝じゃない」
色とりどりの大きなバッグを手にして、それぞれが席を立つ。
白んだ空に輝く後ろ姿。むしろ、発光に近いかもしれない。
自ら光を放つ姿が、とても眩しい。


上段から、作家・タレントの遥洋子さん、
下段右から、狛江市議会議員の辻村ともこさん、
国際ジャーナリストのドラ・トーザンさん



(11月16日配信)   

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