- 170cm
- 福岡県福岡市
- 日本女子大学附属高等学校→
日本女子大学 - 2001年4月1日
- 蠍座
「わーっ!田原さんがフジロックにご出演!?」
さながらライブのテンションで、ご本人に迫ってしまった。
田原総一朗さんと、国内最大級の野外フェス、FUJI ROCK FESTIVAL’14。
俄かに結びつかなかったものの、音楽を通じてエネルギー問題を考えるトークイベントに、
ゲストとして出演されるそうだ。
司会は、ジャーナリストの津田大介さん
7月26日(土)早朝。『朝まで生テレビ!』の放送終了後、そのまま東京駅へ向かう。
バックパックに「激論!集団的自衛権と平和国家日本」と記された朝生の台本を押し込み、東北新幹線に飛び乗った。
越後湯沢駅からシャトルバスに乗り、山道を小一時間登ると、
会場の苗場スキー場が見えてくる。
場内では、複数のステージが同時進行する。
3日間の開催期間に200近くのアーティストが出演し、来場者は10万人を超える。
初めてのフジロックが、徹夜明け。さらに、翌日は深夜ニュースを控えていた為、
苗場から会社にとんぼ返りする一泊二日の弾丸スケジュール。
それでも、どうしても行きたかった。
野外ステージでの田原さんのトークは、スタジオでの議論を呼び戻した。
集団的自衛権から原発へと話題が変わっても、その熱量は変わらない。
肯定や否定だけで、解決するの?
解決するには、どうすればいいの?
隣でひざを抱える若者の手が、きゅっと結ばれたまま動かない。
会場奥のステージで、ソロモン諸島・アレアレ族の音楽を聴いた。
竹製の楽器を奏でるオーケストラ一団が、腰みのと首飾りの民族衣装で歌い踊る。
40度近い炎天下、華やかにペイントされた彼らの身体には一粒の汗も見当たらない。
無数にほとばしるのは、むせ返るほどの多幸感と、どこかに湛えた喪失感。
涙腺も汗腺も琴線に溶けて、首に噛みつく日差しも忘れた。
音楽は、すべてを飛び越え、解き、伝える。
Ⓒ Tsuyoshi Ikegami
遠くの何かを聴きながら、川辺の岩清水でサンダルを洗う。
夜にはとりどりのランタンが、色彩のドロップを散らす。
キャンプサイトに広がるテントの屋根は、無数の国旗の集まりにも見えた。