- 170cm
- 福岡県福岡市
- 日本女子大学附属高等学校→
日本女子大学 - 2001年4月1日
- 蠍座
2014年度新人アナウンサー。
草薙和輝、山本雪乃。
目下、アナウンス研修中である。
発音・発声、リポート実習、フリートークなど、アナウンサーとしての基礎を学んでおり、
講師はそれぞれ、先輩アナウンサーたちが務めている。
ある日の講義では、様々な慣用表現を用いた例文を作ってもらった。
(問)「烙印を押される」
(答)「社会人としての常識がないと、烙印を押されないようにしたい」
図らずも、懊悩たる思いが発露したかのような。
一挙手一投足が注目され、注意され、言葉を発することに憶病になる。
日本語と向き合い、苦しむ彼らに対して、「委縮せず、まずは思い切って表現してみて!」
それがどれだけ難しいか、かつての自分がつくづく知っている。
「私は、考えていることを言葉にするのが本当に苦手だ。頭で色々考える前に、まず喋ることを心掛けたい。いつまでも臆病になっていないで、心を解放したいのだが…(略)」
2001年入社当時の、研修日誌である。
日々の講義内容と感想をしたためた当時のノートには、言葉や思いが散らばったまま。
体調不良で早退した日の日誌には、
「自分でも本当に情けないと思います。今後、このようなことが決してないように、
体調管理を徹底したいと思います」
講師の返信欄には、
「これは無理。肩の力を抜いて!具合が悪い時は明確に伝えて下さい」
講師となった今こそ、彼らにも、冷静で的確な助言を心がけたい。
後日。
『お願いランキングGOLD』の「前々説」を、新人二人が担当することになった。
本番前、主に若手芸人さんが観客席に向けて行う「前説」の前の「前々説」。
研修の一環としての試みに番組が快諾してくれたため、私も講師として付き添った。
楽屋にも名前が!
「こんにちはー!新人アナウンサーの草薙和輝です!」
「山本雪乃です!」
「実は今、研修中でして…」
滑舌練習を早口言葉として披露しながら、観客席に向かって「皆さん、ご一緒に!」
「がんばれ!」多少言い淀んでも、客席の温かさに救われていた。
スタジオの隅でデジタルカメラを回しながら、こちらも思わず力が入る。
何とか周りに助けられながら、拍手の中、無事に終了。
「ありがとうございました!」
スタジオのセット裏で控える出演者の皆さんに、二人を連れて改めてご挨拶する。
伊集院光さん、ウェンツ瑛士さん、爆笑問題の田中裕二さん、
そして少し離れたところに、太田光さん。
「…新人さんですか?」
!!??
自分に向けられた言葉だと気付くのに、2秒ほどかかった。
「お、お目付け役ですっ」
冷静で的確な助言は、後日、職場で乞うつもり。
どうぞよろしくお願い致します!