身長
170cm
出身地
福岡県福岡市
出身校
日本女子大学附属高等学校→
日本女子大学
入社年月日
2001年4月1日
星座
蠍座

2014/4/28    「傘寿」

4月15日、田原総一朗さんが傘寿を迎えた。
当日は、出版社がサプライズパーティを企画して下さり、ご縁のある方々が一堂に会した。
ジャーナリスト、経済評論家、学者、作家、起業家。
職業も考え方も様々な皆さんの、お久しぶりとはじめましてが交錯する。

パーティの直前まで、田原さんとは『激論!クロスファイア』の打合せでご一緒していた。
一足早く内緒で会場に先回りするため、ご本人よりも早く会議室を飛び出したつもりが、
定刻を過ぎても一向にいらっしゃらない。
局を出た後、ちらりと後ろを振り返った際、数メートル後ろにはライトグレーのスーツを
確認したつもりが、どうやら別件の打合せが設定されていたらしい。
分刻みの田原さんの予定を把握するのは至難の業だ。

「お誕生日おめでとうございます!」


朝生セットを模したケーキ

クラッカーがぱあんと鳴り、テープの色彩に一瞬驚いた表情を見せるも、
すぐさま周囲に手を振りながらゆっくり歩く。
『朝まで生テレビ!』の登場シーンさながらの入場だ。

出席者からの祝辞が順に述べられる…はずが、即座に田原さんからの「ちょっと待って!」
「ねえ、今まで出会った政治家で一番好きな人は?」
「ねえ、なんで学校のいじめをなくそうと思ったの?」
田原さんへのメッセージが、田原さんからの質問に早変わり。
「ねえ、村上さんどう思う?」
ふいにスタジオでのやり取りを思い出し、ジュースを一気に飲み干した。
自分の意見が求められている。それは同時に、会社員としての発言と重なる。

「…それは、いじめが嫌だったからです」
皆さんの答えは至極簡潔で、正直で、迷いがなかった。
バランスは取らない。ただただ、力強くて眩しい。

「僕はこれからも、 (独立)でありたい」

田原さんが、パーティの最後で仰った。
何からの独立か。
組織という枠組みではなく、己の中にある枠組みを、壊したり組み立てたりする。
自己からの独立?
クラッカーがきらきら散らばるテーブルで、ぼんやりと考えた。

後日。

「ねえ、村上さん」
「はい?」
打合せが終わり、田原さんを正面玄関までお見送りする道すがら。
「この前のパーティで、○○さんが、僕が人の話を遮るって言っていたじゃない。
僕は、そんなに人の話を聞いていないかなぁ」
「ええっ!?その方は、パネリストだけはでなく別番組で司会を担当するようになって、
改めて田原さんの番組演出の独自性を痛感したと…」
「そうかなぁ」
「そうですよ!」

このやり取りを、数回。
小さくなっていくライトグレーの背中に話しかける。
だって、田原さん。
それこそが、“インデペンデント”ですよね?


別の日には、直球(!)ケーキ
番組スタッフでお祝いしました



(4月21日配信)   

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